関節リウマチに対する、食事療法。2つの異なる食事療法の二重盲検対照研究

著者: BoccassiniL, ComiD, MuzzupappaS, PanniB, SalvaggioA, Sarzi-PuttiniP, TurielM

原題: Diet therapy for rheumatoid arthritis. A controlled double-blind study of two different dietary regimens.

概要

食事療法の変更は、関節リウマチ（RA）患者に臨床的な利益をもたらす可能性があるが、複合インデックスでは有意な改善は見られなかった。50 人の患者を対象とした研究では、不飽和脂肪が多く、飽和脂肪が少なく、低アレルゲン食品を含む食事は、特定の変数において改善を示したが、体重の変化を調整した後、有意差に達したのは、圧痛関節数と ESR のみであった。

論文詳細　

原文の要約 :

OBJECTIVE: To evaluate the effects of a diet therapy in patients with rheumatoid arthritis (RA). METHODS: Fifty RA patients entered a 24-week double-blind, randomised, controlled-study of two different dietary regimens (an experimental diet high in unsaturated fats, low in saturated fats with hypoa...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

関節リウマチに対する食事療法：2種類の異なる食事療法の二重盲検対照試験

関節リウマチ (RA) 患者における食事療法の効果を評価することを目的としています。50人のRA患者を対象に、24週間の二重盲検、無作為化、対照試験を実施しました。試験では、2種類の異なる食事療法 (不飽和脂肪が高く飽和脂肪が低く低アレルゲン食品を含む実験的食事療法と、コントロールとなるバランスの取れた食事療法) を比較しました。

食事療法による関節リウマチの改善

研究の結果、実験的食事療法群では、コントロール群に比べて、リッチー指数、圧痛関節数、腫脹関節数、赤沈速度などの変数において改善が見られました。しかし、複合的な症状 (パウルス指数) による疾患活動性の20％および50％の改善という主要な評価項目では、実験的食事療法群とコントロール群間に差は見られませんでした。

健康への影響と生活への応用

この研究は、食事療法が関節リウマチの症状を改善する可能性を示唆しています。ただし、食事療法の効果は個人差が大きく、すべての患者に効果があるわけではありません。関節リウマチの治療には、食事療法に加えて、薬物療法や運動療法などの総合的な治療が必要となります。

ラクダ博士の結論

ラクダ博士の砂漠の知識によると、関節リウマチは、砂漠の砂のように、体に炎症を起こす病気です。この研究は、食事療法によって、体の炎症を抑え、関節リウマチの症状を改善できる可能性を示唆しています。ただし、食事療法は万能ではありません。関節リウマチの治療には、医師の指導のもと、適切な治療を受けることが大切です。