外来設定における予防のための、デキサメタゾンとドラスセトロンの併用：腹腔鏡胆嚢摘出術後のアウトカムへの影響

著者: BerrisfordSally B, ColomaMargarita, MacalusoAmy R, MarkowitzScott D, ThorntonKevin C, WhitePaul F, WhittenCharles W

原題: Dexamethasone in combination with dolasetron for prophylaxis in the ambulatory setting: effect on outcome after laparoscopic cholecystectomy.

概要

本研究は、腹腔鏡胆嚢摘出術後の術後悪心嘔吐を予防するために、5-HT3拮抗薬であるドラスロトロンに付加的に静脈内デキサメタゾンを投与することの効果を調査した。本研究は、この併用療法が患者転帰を改善するかどうかを判断することを目的とした。

論文詳細　

原文の要約 :

Postoperative nausea and vomiting after laparoscopic cholecystectomy remains a common problem despite routine antiemetic prophylaxis. Therefore, the authors investigated the effect of administering 4 mg intravenous dexamethasone as an adjunct to a 5-HT3 antagonist (12.5 mg intravenous dolasetron) wi...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

経口投与によるデキサメタゾンとドラスロンの併用が腹腔鏡胆嚢摘出術後の転帰に及ぼす影響

腹腔鏡胆嚢摘出術後の術後悪心・嘔吐は、ルーチン的な制吐薬予防にもかかわらず、依然として一般的な問題です。そこで、著者らは、患者の転帰に関して、5-HT3拮抗薬（12.5mgのドラスロン静脈内投与）に加えて、4mgのデキサメタゾン静脈内投与を付加投与する効果を調査しました。

デキサメタゾンとドラスロンの併用

本研究では、デキサメタゾンとドラスロンの併用が、腹腔鏡胆嚢摘出術後の術後悪心・嘔吐の発生率を有意に減少させることが明らかになりました。これは、デキサメタゾンが、ドラスロン単独投与と比較して、術後悪心・嘔吐の予防効果を高める可能性を示唆しています。

術後悪心・嘔吐の予防

術後悪心・嘔吐は、患者さんの術後回復を遅らせる可能性があります。デキサメタゾンとドラスロンの併用は、術後悪心・嘔吐の発生率を減らし、患者さんの術後回復を促進する可能性があります。ラクダ博士は、術後悪心・嘔吐に悩まされる患者さんの苦痛を軽減するために、この併用療法が有効な手段となることを期待しています。