ブロイラー鶏における粗タンパク質とメチマゾールの食餌の影響の持ち越し

著者: RosebroughR W

原題: Carry over effects of dietary crude protein and methimazole in broiler chickens.

概要

甲状腺ホルモン阻害剤であるメチマゾールは、ブロイラー鶏の代謝を変化させます。これは、若い鳥類における甲状腺ホルモンの乱れが、代謝に永続的な影響を与える可能性があることを示唆しています。

論文詳細　

原文の要約 :

Seven day old male broiler chickens were fed diets containing 12, 18 or 24% crude protein + 0 or 1 g methimazole/kg diet for 21 days to examine the interaction of the birds' thyroid status and crude protein levels on metabolism. Methimazole (1-methyl-2-mercaptimidazole) inhibits thyroidal production...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

ブロイラー鶏における食事性粗タンパク質とメチマゾールの残留効果

7日齢の雄ブロイラー鶏に、粗タンパク質12％、18％、または24％＋メチマゾール0または1g/kg飼料を含む飼料を21日間給与し、鶏の甲状腺状態と粗タンパク質レベルの相互作用が代謝に与える影響を調べました。メチマゾール（1-メチル-2-メルカプトイミダゾール）は、甲状腺ホルモンの産生を阻害し、甲状腺機能低下症を引き起こします。その後、鶏に粗タンパク質18％を含む飼料をさらに21日間給与し、治療の残留効果を調べました。鶏は28日齢と49日齢で屠殺されました。

甲状腺機能低下症が代謝に与える影響

この研究では、メチマゾールがブロイラー鶏の代謝に影響を与えることがわかりました。メチマゾールを投与した鶏は、対照群と比較して、脂肪生成が促進され、腹部脂肪パッドのリポタンパク質リパーゼ（LPL）活性が高まりました。これらの結果は、甲状腺機能低下症が脂肪生成を促進し、血中トリグリセリドの除去を促進することを示唆しています。

甲状腺ホルモンと代謝の関係

甲状腺ホルモンは、エネルギー代謝や成長に重要な役割を果たしています。甲状腺機能低下症は、エネルギー代謝を低下させ、体重増加につながることがあります。メチマゾールは、甲状腺ホルモンの産生を阻害するため、甲状腺機能低下症を引き起こします。そのため、メチマゾールを投与した鶏では、脂肪生成が促進され、腹部脂肪パッドのリポタンパク質リパーゼ（LPL）活性が高まりました。

ラクダ博士の結論

この研究では、甲状腺機能低下症がブロイラー鶏の代謝に影響を与えることがわかりました。メチマゾールは、甲状腺ホルモンの産生を阻害するため、甲状腺機能低下症を引き起こします。甲状腺機能低下症は、エネルギー代謝を低下させ、体重増加につながることがあります。この研究は、甲状腺ホルモンと代謝の関係を理解するために、さらなる研究が必要であることを示唆しています。