健康な成人における3種類のフルオロキノロンが単回投与後にQT間隔に与える影響

著者: AbelsRobert, ChienShuchean, GoodmanDaniel B, HuntThomas L, NatarajanJaya, NoelGary J

原題: Effects of three fluoroquinolones on QT interval in healthy adults after single doses.

概要

モキシフロキサシンは、健康なボランティアにおいて、単回高用量投与後、レボフロキサシンまたはシプロフロキサシンよりも、QT間隔とQTc間隔をより大きく増加させた。これらの違いの臨床的意義は不明である。

論文詳細　

原文の要約 :

OBJECTIVE: A clinical trial was conducted in healthy adult volunteers to assess the effect of levofloxacin, moxifloxacin, and ciprofloxacin on the QT and QTc interval. METHODS: Electrocardiograms were recorded 24 hours before and after subjects took placebo, 1000 mg levofloxacin, 800 mg moxifloxaci...掲載元で要旨全文を確認する

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健康な成人における単回投与後の3種類のフルオロキノロンによるQT間隔への影響

目的：健康な成人ボランティアを対象に、レボフロキサシン、モキシフロキサシン、シプロフロキサシンのQT間隔とQTc間隔への影響を評価する臨床試験を実施しました。方法：被験者にプラセボ、レボフロキサシン1000mg、モキシフロキサシン800mg、シプロフロキサシン1500mgを、二重盲検、無作為化、4期間、4治療、4シーケンスクロスオーバー試験で投与した後、24時間、心電図を記録しました。ベースラインからのQT間隔とQTc間隔の変化を、いくつかの異なる方法で評価しました。結果：プラセボと比較して、QT間隔とQTc間隔の増加は、レボフロキサシンまたはシプロフロキサシンと比較して、モキシフロキサシン投与後の方が常に大きかったです。モキシフロキサシン投与後の24時間におけるベースラインからの平均投与後変化QTc（Bazett）間隔は、16.34〜17.83msの範囲でした（P<0.001、プラセボと比較）。レボフロキサシンでは、この変化は3.53〜4.88msの範囲でした（P<0.05、プラセボと比較）。シプロフロキサシンでは、この変化は2.27〜4.93msの範囲でした（P<0.05、プラセボと比較、5つのベースライン方法のうち3つを使用）。結論：QTc（Bazett）間隔のベースラインからの変化は、推奨用量後の最大血漿薬物濃度の約1.5倍の血漿薬物濃度に達するフルオロキノロンの単回高用量投与後、健康なボランティアで安全に示すことができます。QT間隔とQTc間隔の両方に、かなりの日内変動があり、QTc間隔の変化の大きさや頻度は、使用される方法によって異なる可能性があります。これらの要因は、薬物のQT間隔への影響を測定する臨床試験が、これらの薬物の使用のリスクを推定するために使用されるため、考慮する必要があります。モキシフロキサシン投与後のQT間隔とQTc間隔の変化が、レボフロキサシンまたはシプロフロキサシン投与後の変化よりも大きいことは、これらの薬物が急速なカリウム（IK（r））チャネルに及ぼす影響に関するin vitroの観察結果と一致しています。これらの違いの臨床的意義は不明です。

モキシフロキサシンはQT間隔を長くする可能性

本研究は、モキシフロキサシンが、他のフルオロキノロンと比較して、QT間隔を長くする可能性があることを示しています。

心臓への影響

フルオロキノロンは、心臓への影響がある可能性があります。そのため、フルオロキノロンを服用する際には、医師に相談し、心臓の病気の既往歴や心臓への影響について注意する必要があります。

ラクダ博士の結論

ラクダ博士は、フルオロキノロンは、心臓への影響がある可能性があることを改めて認識しました。本研究は、モキシフロキサシンが、他のフルオロキノロンと比較して、QT間隔を長くする可能性があることを示しています。フルオロキノロンを服用する際には、医師に相談し、心臓の病気の既往歴や心臓への影響について注意するようにしましょう。