スルファサラジンに不耐性またはアレルギーのある炎症性腸疾患患者の3種類の5-アミノサリチル酸放出製剤に対する臨床的忍容性

著者: GiafferM H, HoldsworthC D, O'BrienC J

原題: Clinical tolerance to three 5-aminosalicylic acid releasing preparations in patients with inflammatory bowel disease intolerant or allergic to sulphasalazine.

概要

炎症性腸疾患の患者でスルファサラジンに耐性が認められた患者の大部分は、メサラジン、オルサラジン、バルサラジドという3つの5-アミノサリチル酸（5-ASA）製剤のうち、少なくとも1つに耐容性を示しました。消化器系の副作用が最も多く見られましたが、アレルギー反応はまれでした。

論文詳細　

原文の要約 :

The clinical tolerance to three 5-aminosalicylic acid (5-ASA) releasing preparations (mesalazine, olsalazine and balsalazide) was assessed in a consecutive series of 43 patients with inflammatory bowel disease who were intolerant to sulphasalazine. The relative contributions to the side-effects of s...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

炎症性腸疾患における5-アミノサリチル酸製剤の耐性

炎症性腸疾患の治療において、5-アミノサリチル酸 (5-ASA) 製剤は重要な役割を果たします。しかし、一部の患者はスルファサラジンに耐えられない場合があります。本研究は、スルファサラジンに耐えられない炎症性腸疾患患者を対象に、3種類の5-ASA製剤 (メサラジン、オルサラジン、バルサラジド) の耐性を評価しました。著者らは、これらの患者の大多数が、少なくとも1種類の5-ASA製剤に耐えられたことを発見しました。これらの結果は、スルファサラジンに耐えられない患者に対して、これらの5-ASA製剤が有効な選択肢となり得ることを示唆しています。特に注目すべき点は、スルファサラジンの副作用は、5-ASAとスルファピリジンの両方に起因する可能性があるという点です。

5-アミノサリチル酸製剤：炎症性腸疾患治療の選択肢

本研究は、スルファサラジンに耐えられない炎症性腸疾患患者に対して、メサラジン、オルサラジン、バルサラジドなどの5-ASA製剤が有効な選択肢となり得ることを示唆しています。これらの製剤は、スルファサラジンと比較して、副作用のリスクが低い可能性があります。

炎症性腸疾患の治療：適切な薬剤選択

炎症性腸疾患の治療には、5-ASA製剤など、様々な薬剤があります。それぞれの薬剤には、効能や副作用が異なります。炎症性腸疾患の治療を受ける際は、医師と相談し、自分に合った薬剤を選択することが重要です。

ラクダ博士の結論

ラクダ博士は、炎症性腸疾患の治療は、砂漠の旅のように、長い道のりだと考えています。本研究は、スルファサラジンに耐えられない患者に対して、メサラジン、オルサラジン、バルサラジドなどの5-ASA製剤が有効な選択肢となり得ることを示唆しました。ラクダ博士としては、医師と連携し、自分に合った薬剤を選択することが重要だと考えています。