多嚢胞性卵巣症候群の非肥満女性は、肥満女性よりもメトホルミンによる治療に良好な反応を示す.

著者: Abi HaidarMauro, Alves da MottaEduardo Leme, BaracatEdmund C, MacielGustavo Arantes Rosa, Soares JúniorJosé Maria, de LimaGeraldo Rodrigues

原題: Nonobese women with polycystic ovary syndrome respond better than obese women to treatment with metformin.

概要

本研究では、多嚢胞性卵巣症候群（PCOS）の肥満患者と非肥満患者におけるメトホルミン療法の臨床的および代謝的効果を評価した。その結果、メトホルミンは、肥満患者と比較して、非肥満患者において、インスリン感受性を改善し、アンドロゲンレベルを低下させる効果が高かった。

論文詳細　

原文の要約 :

OBJECTIVE: To determine the clinical, hormonal, and biochemical effects of metformin therapy in obese and nonobese patients with polycystic ovary syndrome (PCOS). DESIGN: Controlled clinical study. SETTING: Department of Gynecology of Federal University of São Paulo, São Paulo, Brazil. PATIENT(S)...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

多嚢胞性卵巣症候群の治療、肥満の有無で効果が変わる！？

多嚢胞性卵巣症候群（PCOS）は、女性ホルモンのバランスが乱れることで様々な症状を引き起こす病気です。メトホルミンは、PCOSの治療薬として広く用いられていますが、本研究では、肥満の有無がメトホルミンの効果に影響を与える可能性が示唆されました。

メトホルミンは、非肥満のPCOS患者さんに効果的！

研究の結果、非肥満のPCOS患者さんでは、メトホルミンがインスリン抵抗性を改善し、男性ホルモンの分泌を抑制する効果が認められました。一方、肥満の患者さんでは、これらの効果が限定的でした。このことから、メトホルミンは、非肥満のPCOS患者さんに対してより効果的な治療薬である可能性が示唆されました。

ラクダ博士の結論

PCOSの治療は、患者さんの体格によって効果が異なることがわかりました。ラクダ博士も、砂漠で様々な旅人に出会いますが、一人ひとりに合わせた対応が必要だと感じています。PCOSの治療も、患者さんの状態をしっかり把握することが大切です。砂漠の旅のように、健康を維持するためにも、適切な治療を選択することが重要です。