急性外傷に対する抗線溶薬.

著者: CoatsT, RobertsI, ShakurH

原題: Antifibrinolytic drugs for acute traumatic injury.

概要

アプロチニン、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸などの抗線溶剤は、手術後の出血量を減らすことが示されています。しかし、これらの薬剤が急性外傷後の出血量、輸血必要量、死亡率を減らすのに有効かどうかを決定するのに十分なランダム化比較試験の証拠はありません。さらなる研究が必要です。

論文詳細　

原文の要約 :

BACKGROUND: Uncontrolled bleeding is an important cause of death in trauma victims. Antifibrinolytic treatment has been shown to reduce blood loss following surgery and may also be effective in reducing blood loss following trauma. OBJECTIVES: To quantify the effect of antifibrinolytic drugs in red...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

外傷性出血への対策：抗線溶薬の効果は？

外傷患者では、出血が死因となる重要な要因の一つです。抗線溶薬は、手術後の出血量を減らす効果が示されており、外傷後の出血量を減らす効果もあるかもしれません。

本研究では、抗線溶薬が急性外傷後の出血量、輸血量、死亡率を減らす効果を定量化することを目的としています。研究では、急性外傷後の抗線溶薬（アプロチニン、トラネキサム酸[TXA]、ε-アミノカプロン酸）に関するすべてのランダム化比較試験を含めました。その結果、抗線溶薬が外傷後の出血量、輸血量、死亡率を減らす効果を裏付ける十分な証拠は得られませんでした。外傷における抗線溶薬の臨床的に重要な治療効果を支持または反証するランダム化比較試験は不十分です。外傷における抗線溶薬に関するさらなるランダム化比較試験が必要です。

外傷性出血への対策：今後の研究に期待

外傷性出血は、深刻な問題であり、効果的な治療法の開発が求められています。抗線溶薬が外傷性出血に有効であるかどうかは、さらなる研究が必要です。

ラクダ博士の結論

外傷性出血は、砂漠の猛獣に襲われた時のような、命に関わる危険な状況です。抗線溶薬は、出血を止めるための有効な手段となり得るかもしれません。しかし、その効果は、まだ明確にはわかっていません。ラクダ博士は、今後の研究によって、外傷性出血に対する効果的な治療法が開発されることを期待しています。

日付 :

登録日 2005-03-23
改訂日 2018-12-21

詳細情報 :

Pubmed ID

15495129

DOI(デジタルオブジェクト識別子)

10.1002/14651858.CD004896.pub2

Switcher

論文詳細

急性外傷に対する抗線溶薬.

概要

論文詳細

原文の要約 :

ラクダ博士の論文要約ブログ

外傷性出血への対策：抗線溶薬の効果は？

外傷性出血への対策：今後の研究に期待

ラクダ博士の結論

日付 :

詳細情報 :

関連文献