[気分病性精神病のチモレプティックによる治療中の副作用と合併症の評価].

著者: BłońskaJ, DrechslerM, HorodnickiJ M, KobiernickaZ, Warnecka-PrzybylskaM

原題: [Evaluation of side effects and complications during the treatment of affective psychoses with thymoleptics].

概要

6つの抗うつ薬（アミトリプチリン、イミプラミン、マプロチリン、ミアンセリン、クロミプラミン、シタロプラム）を、感情性精神病の84人の患者で評価しました。すべての薬剤は同等の臨床的価値を示し、副作用は主に自律神経系に関連していました。三環系抗うつ薬は、シタロプラムでは観察されなかった心毒性副作用を引き起こしました。

論文詳細　

原文の要約 :

Evaluation of effects of amitriptyline, imipramine, maprotiline, mianserin , clomipramine and citalopram was performed in 84 patients (49 females and 35 males) age on average 40 years with diagnosis of affective psychosis treated in the Department of Psychiatry Medical School of Szczecin. Antidepres...掲載元で要旨全文を確認する

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気分障害の治療におけるチモレプティック薬による副作用と合併症の評価

シュチェチン医科大学の精神科で治療を受けた、平均年齢40歳の気分障害患者84人（女性49人、男性35人）を対象に、アミトリプチリン、イミプラミン、マプロチリン、ミアンセリン、クロミプラミン、シタロプラムの効果を評価しました。抗うつ薬は、薬理学的プロファイルとは無関係に、患者の50％以上で副作用を引き起こし、主に自律神経系からの副作用が見られました。三環系抗うつ薬は、化学構造が異なる抗うつ薬、特にシタロプラムでは観察されなかった、心臓毒性を引き起こしました。造血系や実質臓器への影響は見られませんでした。視床下部の甲状腺刺激ホルモン、プロラクチン、コルチゾル、ACTHの基本分泌に関するメカニズムにも影響は見られませんでした。治療中に観察されたプラスと好ましくない効果の多因子分析は、評価された6つの薬剤すべてで臨床的価値が同等であることを示しています。個々の患者への薬剤選択は、特定の臨床的禁忌に基づいて行う必要があります。

チモレプティック薬による副作用の評価

この研究は、チモレプティック薬による副作用が、薬理学的プロファイルとは無関係に、患者の50％以上で発生することを示しています。また、三環系抗うつ薬は、心臓毒性を引き起こす可能性があることを示唆しています。チモレプティック薬を使用する際は、副作用のリスクを考慮することが重要です。

チモレプティック薬による副作用

チモレプティック薬は、気分障害の治療に有効な薬剤ですが、副作用のリスクも伴います。この研究は、チモレプティック薬による副作用の発生頻度と種類を明らかにしており、患者さんの安全な治療に役立つ重要な知見です。チモレプティック薬を使用する際は、副作用のリスクについて医師に相談し、適切な治療を受けることが大切です。