ホルモン補充療法におけるメドロキシプロゲステロン酢酸塩の副作用を評価するための、ランダム化、二重盲検、プラセボ対照、クロスオーバー試験

著者: CarmichaelJ A, HahnP M, KirkhamC, ReidR L, Van VugtD A

原題: A randomized, double-blind, placebo-controlled, cross-over trial to assess the side effects of medroxyprogesterone acetate in hormone replacement therapy.

概要

この研究は、子宮摘出術と卵巣摘出術を過去に受けた閉経後女性において、エストロゲン療法にメドロキシプロゲステロン酢酸塩を添加することによる副作用を調査した。2つのグループの女性（月経前症候群（PMS）のある女性とPMSのない女性）は、無作為化二重盲検クロスオーバーデザインで、メドロキシプロゲステロン酢酸塩またはプラセボのいずれかを受けた。2つの治療期間の間、気分や身体的症状に有意な差は見られなかった。この研究は、1サイクルのエストロゲン療法にメドロキシプロゲステロン酢酸塩を添加しても、PMSの既往歴にかかわらず、一貫した負の身体的または心理的影響は生じなかったと結論付けた。

論文詳細　

原文の要約 :

Cyclic progestin therapy has been widely advocated as an adjunct to postmenopausal estrogen replacement therapy to reduce the risk of endometrial carcinoma. Acceptance of this approach, however, appears to have preceded detailed evaluation of possible adverse side effects of progestins that could re...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

ホルモン補充療法におけるメドロキシプロゲステロン酢酸塩の副作用に関するクロスオーバー試験

閉経後の女性におけるホルモン補充療法では、子宮内膜癌のリスクを減らすために、プロゲステロン製剤の併用が推奨されています。しかし、プロゲステロン製剤の副作用については、十分な研究が行われていませんでした。本研究は、閉経後の女性にメドロキシプロゲステロン酢酸塩を投与した場合の副作用を評価したクロスオーバー試験です。研究では、子宮摘出と卵巣摘出を行った24人の女性を対象に、メドロキシプロゲステロン酢酸塩とプラセボを交互に投与しました。その結果、メドロキシプロゲステロン酢酸塩は、月経以外の身体的および精神的な副作用を引き起こさないことが示されました。この研究は、メドロキシプロゲステロン酢酸塩が閉経後の女性に安全に投与できることを示しています。

メドロキシプロゲステロン酢酸塩の安全性

研究結果から、メドロキシプロゲステロン酢酸塩は、月経以外の身体的および精神的な副作用を引き起こさないことが示されました。これは、メドロキシプロゲステロン酢酸塩が閉経後の女性に安全に投与できることを示しています。ただし、個々の患者によって異なる副作用が出現する可能性があるため、医師の指示に従って服用することが重要です。

ホルモン補充療法の副作用

ホルモン補充療法は、閉経後の女性の健康維持に有効な方法ですが、副作用のリスクも伴います。ホルモン補充療法を始める前に、医師に相談し、自分の体質に合った治療方法を選択することが重要です。また、定期的な検査を受け、患者の状態を常に把握しておくことが大切です。

ラクダ博士の結論

砂漠のラクダは、厳しい環境下でも生き抜くために様々な適応能力を身につけています。しかし、ラクダも病気にかかれば治療が必要です。ホルモン補充療法は、閉経後の女性の健康維持に有効な方法ですが、副作用のリスクも伴います。ホルモン補充療法を始める前に、医師に相談し、自分の体質に合った治療方法を選択することが重要です。