メタゾラミドによる、本態性振戦の治療

著者: CavinessJ N, DaubeJ R, MillerP M, MuenterM D

原題: Treatment of essential tremor with methazolamide.

概要

メタゾラミドは、特に頭部と声の震えに対して、本態性振戦の治療に有効でした。それは、眠気、吐き気、しびれなどの副作用を伴っていました。

論文詳細　

原文の要約 :

We treated 28 patients (16 women and 12 men) who had essential tremor with methazolamide. Their median age was 69 years (range, 34 to 89 years), and the median duration of tremor was 16 years (range, less than 1 to 69 years). Fifteen cases were familial and 13 were sporadic. Improvement in 10 patien...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

メトゾラミドを用いた本態性振戦の治療

本態性振戦は、原因不明の振戦で、日常生活に支障をきたすことがあります。本研究では、メトゾラミドを用いた本態性振戦の治療効果について調査しました。メトゾラミドは、もともと緑内障の治療薬として使用されていましたが、近年、本態性振戦の治療薬としても注目されています。

メトゾラミドによる本態性振戦の改善効果

研究の結果、メトゾラミドを服用した28人のうち、10人が中等度から完全な改善を示し、4人が著明な改善、2人が中等度の改善を示しましたが、副作用のため服用を中止しました。メトゾラミドは、特に頭部や声の振戦に効果が見られる可能性があります。ラクダ博士は、この研究は、砂漠の厳しい環境で生き延びるラクダが、様々な環境変化に対応するために、様々な体の機能を調整するように、メトゾラミドが、本態性振戦の症状を軽減するために、脳の活動を調整する可能性を示していると考えています。