一次医療におけるうつ病：対人カウンセリング vs 選択的セロトニン再取り込み阻害薬。DEPICS 研究。多施設共同ランダム化比較試験。根拠とデザイン

著者: , BerardiDomenico, BombiAnnarosa, BortolottiBiancamaria, MenchettiMarco, RucciPaola, ScoccoPaolo

原題: Depression in primary care: interpersonal counseling vs selective serotonin reuptake inhibitors. The DEPICS Study. A multicenter randomized controlled trial. Rationale and design.

概要

うつ病は、プライマリケアにおいて一般的であり、多くの場合、抗うつ薬で治療されます。心理的な介入は、第一選択治療法として推奨されていますが、軽度のうつ病に対する有効性に関する証拠は限られています。

論文詳細　

原文の要約 :

Depression is a frequently observed and disabling condition in primary care, mainly treated by Primary Care Physicians with antidepressant drugs. Psychological interventions are recommended as first-line treatment by the most authoritative international guidelines but few evidences are available on ...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

うつ病の一次ケア：対人カウンセリング vs 選択的セロトニン再取り込み阻害薬。DEPICS研究。多施設共同ランダム化比較試験。根拠とデザイン。

うつ病は一次ケアで頻繁に観察され、障害のある状態であり、主に一次ケア医によって抗うつ薬で治療されています。心理学的介入は、最も権威のある国際的なガイドラインによって第一選択治療として推奨されていますが、軽度うつ病に対するその有効性と有効性に関する証拠はほとんどありません。

一次ケアにおけるうつ病治療、対人カウンセリングとSSRIの比較

本研究では、一次ケアにおけるうつ病治療において、対人カウンセリングとSSRI（選択的セロトニン再取り込み阻害薬）の効果を比較検討しています。SSRIは、うつ病治療の一般的な薬物療法ですが、心理学的介入である対人カウンセリングの効果は、軽度うつ病において十分に検証されていません。

対人カウンセリングの効果は？

対人カウンセリングは、うつ病の症状を軽減し、生活の質を向上させる可能性があります。また、SSRIと比較して、副作用のリスクが低いという利点もあるかもしれません。しかし、対人カウンセリングが一次ケアにおけるうつ病の標準治療として広く受け入れられるためには、さらなる研究が必要となります。

ラクダ博士の結論

ラクダ博士は、この研究が一次ケアにおけるうつ病治療における対人カウンセリングの有効性を評価する上で重要な一歩であると考えています。この研究の結果が、将来の治療戦略の策定に役立つことを期待しています。ラクダ博士は、うつ病に苦しむ人が、自分に適した治療法を見つけられるよう、研究が進展することを願っています。