開放隅角緑内障の治療における非穿通性緑内障手術の有効性を系統的に概観する

著者: CaiJi-Ping, ChengJin-Wei, ChengShi-Wei, LiYou, WeiRui-Li

原題: Systematic overview of the efficacy of nonpenetrating glaucoma surgery in the treatment of open angle glaucoma.

概要

深部強膜切除術と粘液管形成術は、眼圧（IOP）を下げる点で、トラベクレクトミーよりも効果が低いです。しかし、非穿通型緑内障手術（NPGS）はどちらも、トラベクレクトミーと比較して合併症が少ないことが関連付けられています。

論文詳細　

原文の要約 :

BACKGROUND: To evaluate the intraocular pressure (IOP)-lowering effects achieved by nonpenetrating glaucoma surgery (NPGS) and its modifications in patients with open angle glaucoma. MATERIAL/METHODS: Randomized controlled trials evaluating patients with primary and secondary open angle glaucoma tr...掲載元で要旨全文を確認する

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開角緑内障の治療における非穿通緑内障手術の有効性の系統的レビュー

砂漠の砂のように、多くの高齢者を悩ませる開角緑内障という病気の治療法を探求しています。このレビューでは、開角緑内障の患者に対する非穿通緑内障手術(NPGS)とその修正法の眼圧(IOP)低下効果を評価しました。

原発性および続発性開角緑内障の患者を対象とした、NPGSを評価した無作為化比較試験を、系統的な検索で特定しました。主要評価項目は、IOP低下率と完全成功率でした。完全成功は、薬剤なしで目標IOP(通常は21mmHg未満)に達した場合と定義しました。プールされた推定値は、ランダム効果モデルを用いて計算しました。

非穿通緑内障手術は開角緑内障の治療に有効である

深層強膜切除術(DS)と粘性管吻合術(VCO)のどちらも、トラベクレクトミー(TE)よりもIOPを低下させる効果が低く、2年時点のIOP低下率は、DSが35.2%、VCOが30.2%、TEが45.6%でした。手術中のインプラントの使用とミトマイシンC(MMC)の使用は、DSのIOP低下効果を高め、2年時点のIOP低下率は、それぞれ41.1%と41.7%でした。4年時点の完全成功率は、DSが35.4%、VCOが22.7%で、TE(47.6%)よりも低くなりました。インプラントとMMCを使用したDSの4年時点の完全成功率は、それぞれ64.6%と52.1%で、一次DSよりも高くなりました。NPGSは、TEよりも少ない患者で重大な合併症を引き起こしました。

非穿通緑内障手術は有効な治療法である

このレビューは、非穿通緑内障手術(NPGS)が、開角緑内障の治療において、有効な治療法であることを示しています。NPGSは、トラベクレクトミーよりも合併症が少ない一方、IOP低下効果は、トラベクレクトミーほど高くはありません。しかし、インプラントやミトマイシンCなどの補助的な治療法を用いることで、NPGSの効果を高めることができます。

ラクダ博士の結論

非穿通緑内障手術(NPGS)は、開角緑内障の治療において、有効な治療法である可能性があります。NPGSは、トラベクレクトミーよりも合併症が少ない一方、IOP低下効果は、トラベクレクトミーほど高くはありません。しかし、インプラントやミトマイシンCなどの補助的な治療法を用いることで、NPGSの効果を高めることができます。