単極性うつ病治療効果の相対的な持続性：縦断的追跡調査

著者: HakstianA R, McLeanP D

原題: Relative endurance of unipolar depression treatment effects: longitudinal follow-up.

概要

この研究では、うつ病の4つの治療法（非指示的療法、行動療法、薬物療法、リラクゼーション療法）の長期的な効果を調べた。2.25年後、行動療法は、気分、生産性、社会活動の有意な長期的な改善と関連付けられた唯一の治療法であった。行動療法を受けた患者の64%は、気分レベルが正常範囲内であったのに対し、非指示的療法または薬物療法を受けた患者の32%のみであった。これは、行動療法は、他のアプローチと比べて、うつ病に持続的な利点がある可能性を示唆している。

論文詳細　

原文の要約 :

This study represents a 2.25-year follow-up to a treatment study reported earlier (McLean & Hakstian, 1979) in which 121 unipolar depressed outpatients were treated by either (a) nondirective psychotherapy, (b) behavior therapy, (c) pharmacotherapy, or (d) relaxation therapy. A nondepressed, normal ...掲載元で要旨全文を確認する

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単極性うつ病治療効果の相対的な持続性：縦断的フォローアップ

本研究は、以前報告された治療研究（McLean & Hakstian、1979）の2.25年間のフォローアップで、121人の単極性うつ病のアウト患者が、（a）非指示的療法、（b）行動療法、（c）薬物療法、または（d）リラクゼーション療法のいずれかの治療を受けたものです。うつ病でない正常対照群を、28項目と6つの時間間隔について同じように評価し、比較を行いました。行動療法群のみが、フォローアップ期間中に治療対照群と比べて、気分、個人的な生産性、社会活動の分野において有意に改善を示しました。また、行動療法群の患者（64％）の2倍が、うつ病の気分に関する6つの評価ポイントのスコアを合計した場合、正常な非うつ病対照群の分布の1標準偏差内に収まりました。これは、非指示的療法群や薬物療法群の患者と比較した場合です。

行動療法の有効性と長期的な効果

行動療法群は、治療効果が長期的に持続することが示唆されています。これは、行動療法が、単に症状を一時的に抑えるのではなく、うつ病の根本的な原因に対処することで、より持続的な改善をもたらすことを示唆しています。

ラクダ博士のアドバイス

うつ病は、誰にでも起こりうる病気です。もし、うつ病の症状に悩んでいる場合は、一人で抱え込まずに、専門家に相談することをおすすめします。行動療法は、うつ病の治療に有効な方法の一つです。しかし、すべての患者に効果があるとは限りません。治療法は、患者さんの状態に合わせて、医師と相談して決定することが大切です。