【長期リチウム療法の腎臓への副作用】

著者: BaumgärtelM W, BeckerJ U, IbbekenC

原題: [Renal side effects of long-term lithium therapy].

概要

長期のリチウム治療は、腎性尿崩症、副甲状腺機能亢進症、慢性間質性腎炎などの腎毒性を引き起こす可能性がある。リチウム治療の安全性を確保するためには、尿浸透圧、リチウム、クレアチニン、甲状腺刺激ホルモン、カルシウムレベルを定期的に監視することが不可欠である。

論文詳細　

原文の要約 :

Lithium is widely used in the treatment of bipolar disorders. Long-term administration of lithium often leads to side effects concerning the subjects: nephrology, endocrinology and surgery. This review emphasizes nephrotoxicity.Lithium treatment may disturb responsiveness to antidiuretic hormone (AD...掲載元で要旨全文を確認する

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長期リチウム療法の腎臓への副作用

リチウムは、双極性障害の治療に広く使用されています。リチウムを長期的に投与すると、腎臓、内分泌、外科に関する副作用がしばしば起こります。このレビューでは、腎毒性に焦点を当てています。リチウム治療は、抗利尿ホルモン（ADH）への反応を妨げ、尿崩症を引き起こす可能性があります。さらに、リチウムを長期的に使用すると、高カルシウム血症を伴う副甲状腺機能亢進症と、微小嚢胞の発達を伴う慢性間質性腎炎が誘発される可能性があります。長期患者は、腎機能障害を発症するリスクが高くなります。リチウム誘発の末期腎不全はまれです。リチウム治療の中止は、進行のリスクを軽減する可能性があります。リチウム治療の安全性を確保するために、尿浸透圧、リチウム、クレアチニン、甲状腺刺激ホルモン、カルシウムレベルの定期的な検査が不可欠です。腎機能が低下した患者は、早期に専門医に紹介する必要があります。 [2012年1月1日に公開された論文からの引用]