中性白血球減少症マウスの反対側の太ももに、10(5)と10(7)CFUの接種量で注射した、黄色ブドウ球菌と肺炎球菌における、セフトビプロール、ダプトマイシン、リネゾリド、およびバンコマイシンの接種量効果

著者: AndesDavid R, CraigWilliam A, LeeDong-Gun, MurakamiYoichi

原題: Inoculum effects of ceftobiprole, daptomycin, linezolid, and vancomycin with Staphylococcus aureus and Streptococcus pneumoniae at inocula of 10(5) and 10(7) CFU injected into opposite thighs of neutropenic mice.

概要

セフトビプロール、ダプトマイシン、リネゾリド、バンコマイシンを、好中球減少症のマウスにおける黄色ブドウ球菌および肺炎連鎖球菌に対する接種量効果（IE）について比較した。バンコマイシンは、黄色ブドウ球菌において最も大きなIEを示し、これは高接種量における殺菌の開始が遅れるためである可能性がある。

論文詳細　

原文の要約 :

Reduced bactericidal efficacy at a high inoculum is known as the inoculum effect (IE). We used neutropenic mice to compare the IEs of ceftobiprole (CFB), daptomycin (DAP), linezolid (LZD), and vancomycin (VAN) against 6 to 9 strains of Staphylococcus aureus and 4 strains of Streptococcus pneumoniae ...掲載元で要旨全文を確認する

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セフトビプロール、ダプトマイシン、リネゾリド、バンコマイシンの接種量効果：10(5)と10(7)CFUの接種量における黄色ブドウ球菌と肺炎球菌

接種量効果とは、高濃度の細菌に対して薬剤の殺菌効果が低下する現象です。本研究では、セフトビプロール、ダプトマイシン、リネゾリド、バンコマイシンの接種量効果を、黄色ブドウ球菌と肺炎球菌を用いて調べました。

バンコマイシンは他の薬剤と比較して接種量効果が大きい

結果として、黄色ブドウ球菌に対する接種量効果は、バンコマイシンで最も大きく、セフトビプロール、ダプトマイシン、リネゾリドの順に小さくなりました。肺炎球菌では、接種量効果は4つの薬剤全てでほぼ同じでした。バンコマイシンの接種量効果は、高濃度の細菌に対する殺菌効果が低下するため、適切な投与量が重要です。

感染症治療の適切な薬剤選択の重要性

感染症治療では、適切な薬剤を選択することが重要です。接種量効果を考慮すると、バンコマイシンは、高濃度の細菌感染には適していない可能性があります。砂漠の厳しい環境では、ラクダは適切な水場を選ぶことが生き残るために重要です。感染症治療においても、適切な薬剤を選択することは、患者にとって安全な治療を行うために重要です。