断続性跛行に対する、実践的な治療プログラムで処方されたシロスタゾールの効果

著者: LeeConstance, NelsonPeter R

原題: Effect of cilostazol prescribed in a pragmatic treatment program for intermittent claudication.

概要

この後ろ向きレビューでは、間歇性跛行のためにシロスタゾールを服用している患者の最大70％が、行動修正が最小限であったにもかかわらず、間歇性跛行の症状の改善を報告した。

論文詳細　

原文の要約 :

BACKGROUND: Controlled trials of cilostazol for claudication demonstrate improvements in walking distance and quality of life. Without the structure of a study environment, it is not certain that cilostazol has similar efficacy. METHOD: Retrospective review of patients prescribed cilostazol for cla...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

シロスタゾールは間歇性跛行に効果あり？

間歇性跛行は、足の血管が狭くなることで起こる病気で、歩くと足が痛くなり、歩行距離が短くなる症状があります。シロスタゾールは、間歇性跛行の治療薬として用いられます。この研究では、実際の間歇性跛行の患者さんに対して、シロスタゾールがどのように効果を発揮するかを調べました。

シロスタゾールは効果的だが、生活習慣の改善も重要！

研究の結果、シロスタゾールを服用した患者さんの約70％が、間歇性跛行の症状の改善を報告しました。一方で、禁煙や運動療法などの生活習慣の改善を行った患者さんは、わずか4％と7％にとどまりました。このことから、シロスタゾールは、間歇性跛行の症状を改善する効果がある一方で、生活習慣の改善も重要であることがわかります。

ラクダ博士の結論

間歇性跛行は、砂漠のラクダが砂漠を歩くように、歩くのが辛い病気です。シロスタゾールは、ラクダが砂漠を歩きやすくするオアシスのような薬と言えるでしょう。しかし、シロスタゾールだけで完治するわけではなく、禁煙や運動療法などの生活習慣の改善も重要です。間歇性跛行の患者さんは、ラクダのように、自分の足で砂漠を歩き続けられるよう、積極的に治療に取り組むことが大切です。