過敏性腸症候群の治療における、ラクトバチルスの治療効果：メタ分析

著者: GuanqunChao, ShuoZhang, TiequnBian

原題: Therapeutic effects of Lactobacillus in treating irritable bowel syndrome: a meta-analysis.

概要

このメタ分析は、過敏性腸症候群（IBS）の治療におけるラクトバチルスの効果を体系的に評価した。 6件の無作為化プラセボ対照試験で、プラセボと比較して、ラクトバチルスによる治療反応者の割合が有意に高かった。

論文詳細　

原文の要約 :

OBJECTIVE: As the lack of reliable treatment for irritable bowel syndrome (IBS) prompts interest in the development of new therapies, we aimed to systematically evaluate the effect of Lactobacillus in treating this disease. METHODS: We searched MEDLIINE, PubMed, Scopus, Web of Science and the Cochr...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

腸内細菌の仲間、乳酸菌が過敏性腸症候群に効果あり？！

過敏性腸症候群 (IBS) は、なかなか治りにくい病気で、新しい治療法の開発が切望されています。今回の研究では、乳酸菌がIBSの治療に効果があるのか、徹底的に調べました。たくさんの論文をくまなく調査し、その中から質の高い研究を選び出して、データを統合して分析しました。

その結果、乳酸菌はプラセボ (偽薬) と比べて、IBSの症状が改善する割合が大幅に高いことがわかりました。特に、大人ではプラセボの約17倍、子供では約3.7倍も改善が見られました。乳酸菌は、IBSの治療に有効な選択肢となりえるかもしれません。

乳酸菌は腸内環境を整えて、お腹の調子を整えてくれる魔法の杖！

乳酸菌は、腸内環境を整えてくれることで、過敏性腸症候群 (IBS) の症状を改善する可能性が示唆されました。乳酸菌を摂取することで、腸内環境が整い、お腹の不快な症状が和らぐかもしれません。ヨーグルトやキムチなど、乳酸菌を含む食品を積極的に食事に取り入れてみてはいかがでしょうか？

ラクダ博士の結論

乳酸菌が過敏性腸症候群の治療に効果があるという研究結果が出ましたね。これは、腸内環境を整えることの重要性を改めて示す結果だと思います。腸内環境を整えることで、お腹の調子だけでなく、心身全体の健康にも良い影響があるでしょう。ヨーグルトやキムチなど、乳酸菌を含む食品を積極的に食事に取り入れて、健康な腸内環境を保ちましょう！