論文詳細 
原文の要約 :
OBJECTIVE: To compare the efficacy and toxicity of 10 mg/m² or 8 mg/m² idarubicin (Ida) combined with cytarabine (IA"3+7"regimen) as induction chemotherapy for adult patients with newly diagnosed acute myeloid leukemia (AML). METHODS: From June 2004 to October 2013, 335 adult AML (non acute promyel...掲載元で要旨全文を確認する
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* 解説の内容は Health Journal が独自に解釈・作成したものであり、原論文の著者または出版社の見解を反映するものではありません。


引用元:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7342513/

データ提供:米国国立医学図書館(NLM)

急性骨髄性白血病の誘導化学療法、10mg/m²または8mg/m²のイダルビシンが有効?

本研究では、新たに診断された成人急性骨髄性白血病(AML)患者の誘導化学療法として、10mg/m²または8mg/m²のイダルビシン(Ida)をシタラビン(IA'3+7'レジメン)と併用したときの有効性と毒性を比較しました。2004年6月から2013年10月にかけて、IAレジメンを誘導化学療法として受けた335人の成人AML(急性前骨髄球性白血病を除く)患者を登録しました。そのうち、10mg/m²のIdaを投与した患者が198例、8mg/m²のIdaを投与した患者が137例でした。2つのレジメン間の血液学的奏功、血液学的副作用、予後を比較しました。早期死亡4例を除き、誘導化学療法の第1サイクル後の完全奏功(CR)率は72.5%、部分奏功(PR)率は10.0%、全体奏功(OR)率は82.5%でした。CRとOR率は、10mg/m²のIda群の方が8mg/m²のIda群よりも高かった(CR: 78.9% vs 63.5%、P=0.003; OR: 88.2% vs 75.4%、P=0.007)。多変量解析の結果、女性、HGB≥100g/L、FLT3-ITD変異陰性、10mg/m²のIdaはCRの良好な因子であることが示されました。すべての患者にグレードⅣの血球減少症が見られました。誘導化学療法後のANC≥0.5×10⁹/LとPLT≥20×10⁹/Lの回復時間には差はありませんでした。中央値14(1-118)ヶ月の追跡期間で、98例(29.3%)が再発し、92例(27.5%)が死亡しました。3年後の無病生存率(DFS)と全体生存率(OS)はそれぞれ53.2%と58.9%でした。化学療法群では3年後のDFSとOSはそれぞれ34.2%と37.4%、移植群では74.5%と81.2%でした。10mg/m²のIdaは、DFS(P=0.040)とOS(P=0.007)の独立した良好な因子でした。

10mg/m²のイダルビシンは急性骨髄性白血病の治療に有効

本研究では、10mg/m²のイダルビシンが8mg/m²のイダルビシンと比較して、急性骨髄性白血病の治療において、完全奏功率が高く、無病生存率と全体生存率が有意に改善することを示しました。

急性骨髄性白血病は早期発見と適切な治療が大切

急性骨髄性白血病は、早期発見と適切な治療が大切です。早期に診断されれば、治療効果も期待できます。

ラクダ博士の結論

急性骨髄性白血病の治療において、イダルビシンは重要な役割を果たします。本研究は、10mg/m²のイダルビシンが、8mg/m²のイダルビシンと比較して、より効果的な治療法である可能性を示唆しています。しかし、患者個々の状況に合わせて、適切な治療法を選択することが大切です。

日付 :
  1. 登録日 2016-01-12
  2. 改訂日 2020-07-17
詳細情報 :

Pubmed ID

25854467

DOI(デジタルオブジェクト識別子)

PMC7342513

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