一般診療に紹介される高齢者の、特定された背部痛の原因に関する、有病率と「危険信号」.

著者: BergerMarjolein Y, Bierma-ZeinstraSita M A, BohnenArthur M, BuevingHerman J, EnthovenWendy T M, GeuzeJudith, KoesBart W, LuijsterburgPim A J, PeulWilco C, ScheeleJantine, van TulderMaurits W

原題: Prevalence and "Red Flags" Regarding Specified Causes of Back Pain in Older Adults Presenting in General Practice.

概要

腰痛のある高齢者669人を対象とした前向きコホート研究では、6％が深刻な基礎疾患、主に椎体骨折（5％）と診断されました。椎体骨折の存在には、4つの危険因子が見られました。

論文詳細　

原文の要約 :

BACKGROUND: In a small proportion of patients experiencing unspecified back pain, a specified underlying pathology is present. OBJECTIVE: The purposes of this study were: (1) to identify the prevalence of physician-specified causes of back pain and (2) to assess associations between "red flags" and...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

高齢者の腰痛における特定の原因と危険信号

高齢者の腰痛は、様々な原因が考えられます。本研究は、高齢者の腰痛の原因を特定し、危険信号と骨折の関連性を調査することを目的としています。高齢者の腰痛は、加齢に伴う骨粗鬆症や椎体骨折などの原因が考えられます。また、腰痛の原因を特定することで、適切な治療を行うことができます。

骨折の危険信号

研究の結果、高齢者の腰痛患者の約6%に、骨折などの深刻な病気が認められました。その中でも、椎体骨折が最も多く、全体の約5%を占めていました。さらに、年齢が75歳以上、外傷歴、骨粗鬆症、腰痛の強度が7点以上、胸部痛などの危険信号がある場合、椎体骨折のリスクが高まることが分かりました。

腰痛の原因を特定するために

高齢者の腰痛の原因を特定するためには、年齢、外傷歴、骨粗鬆症の有無、腰痛の強度、痛む部位など、様々な情報に注目することが重要です。ラクダは、砂漠という過酷な環境で生き延びるために、周囲の変化に敏感に反応し、危険を察知する能力を進化させてきました。高齢者の腰痛も同様に、様々な危険信号に注意することで、早期に適切な治療を受けることができます。高齢者の腰痛は、軽視されがちですが、深刻な病気を隠している可能性もあります。早期に受診し、原因を特定することが大切です。