[急性非合併症性膀胱炎の治療におけるセフィキシムの臨床評価].

著者: ArakawaM, AsanoY, GotohT, ImanakaK, KakizakiH, KoyanagiT, KubotaM, NagamoriS, NonomuraK, TogashiM

原題: [Clinical evaluation of cefixime in the treatment of acute uncomplicated cystitis].

概要

セフィキシムは、急性非合併症膀胱炎の治療に有効であり、臨床的有効性率は80.8％、副作用の発生率は低く、優れた治療効果を示しました。

論文詳細　

原文の要約 :

Cefixime (CFIX) was administered 200 mg (2 divided doses) per day to 154 female patients with acute uncomplicated cystitis. Ninety four of the 154 patients who satisfied the criteria proposed by the UTI Committee, Japan were examined for the efficacy of the treatment, but 151 of 154 patients were in...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

急性非複雑膀胱炎に対するセフィキシムの臨床評価

泌尿器感染症（UTI）は、私たちにとって身近な病気の一つですね。特に女性は、男性に比べて尿路が短く、膀胱炎にかかりやすいと言われています。そんな膀胱炎の治療薬として、セフィキシム（CFIX）という薬が注目されています。この研究では、急性非複雑膀胱炎の女性患者154人を対象に、セフィキシムの効果と安全性を調査しました。研究の結果、セフィキシムは非常に効果的で、副作用もほとんど見られなかったことがわかりました。セフィキシムは、膀胱炎の治療に有効な選択肢となりうる薬と言えるでしょう。

セフィキシムの有効性は？

セフィキシムを服用した患者の80.8%で臨床効果が「優れている」と評価され、18.1%で「中等度」と評価されました。さらに、患者から分離された97株のうち95株（97.9%）がセフィキシムによって根絶されました。これらの結果から、セフィキシムは急性非複雑膀胱炎の治療に非常に有効であることが示唆されています。

副作用は大丈夫？

セフィキシムの副作用は軽微で、151人の患者のうちわずか1人（0.7%）にのみ、頭痛が報告されました。また、肝機能や腎機能などの検査値の悪化もほとんど見られませんでした。セフィキシムは、副作用のリスクが低い薬と言えるでしょう。

ラクダ博士の結論

セフィキシムは、急性非複雑膀胱炎の治療に有効で安全な薬であることがこの研究からわかりました。膀胱炎でお悩みの方は、医師に相談してセフィキシムを処方してもらうことを検討してみてはいかがでしょうか？ただし、薬の服用は必ず医師の指示に従ってくださいね。ラクダ博士は、みんなが健康で快適に過ごせることを願っています！