初期関節炎患者の薬剤フリー寛解を目指した疾患活動度スコア（DAS）寛解ステアリング治療戦略の2年結果（IMPROVED-study）

著者: AkdemirGülşah, AllaartCornelia F, BoerKirsten V C Wevers-de, Goekoop-RuitermanYvonne P, GrilletBernard A M, HeimansLotte, HuizingaTom W J, LardLeroy R, MolenaarEsmeralda T, PeetersAndreas J, Steup-BeekmanGerda M, de SonnavillePeter B J, van GroenendaelJohannes H L M

原題: Two-year results of disease activity score (DAS)-remission-steered treatment strategies aiming at drug-free remission in early arthritis patients (the IMPROVED-study).

概要

早期RAおよびUA患者における2年間の寛解誘導治療後、DAS寛解およびDFRの割合は比較的低かった。早期寛解を達成した患者は、ランダム化群で追加の治療ステップが必要であった患者よりも、2年後（薬物なし）寛解を達成することが多く、RA患者よりもUA患者でDFRを達成することが多かった。

論文詳細　

原文の要約 :

BACKGROUND: Early suppression of disease activity in (rheumatoid) arthritis (RA) patients may result in drug-free remission and prevent damage. We assessed 2-year clinical and radiological outcomes of two disease activity score (DAS)-remission-steered treatment strategies in early arthritis patients...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

早期関節炎患者における疾患活動性スコア(DAS)寛解誘導治療戦略の2年間の結果(IMPROVED研究)

早期に疾患活動を抑制することで、(関節リウマチ)関節炎(RA)患者の薬物なし寛解が達成され、損傷を予防できる可能性があります。この研究では、早期関節炎患者の2年間の臨床および放射線学的転帰について、2つの疾患活動性スコア(DAS)寛解誘導治療戦略を評価しました。著者は、早期寛解のRAまたは未分化関節炎(UA)患者(n=610)に対して、メトトレキセート(MTX)と減量された高用量プレドニゾンで治療を行いました。4か月後に早期寛解(44/53関節DAS<1.6)を達成した患者は、薬剤を減量し中止しました。早期DAS寛解を達成できなかった患者は、MTX+ヒドロキシクロロキン+スルファサラジン+低用量プレドニゾン(アーム1)またはMTX+アダリムマブ(アーム2)のいずれかにランダム化されました。4か月ごとに薬剤を減量し、DAS<1.6であれば中止しましたが、DAS≥1.6であれば再開、増量、または変更しました。2年間の(薬物なし)DAS寛解(DFR)の割合とシャープ・ファン・デル・ハイデスコア(SHS)を、治療戦略別およびRAとUAの患者別に分析しました。

早期寛解達成の重要性

この研究は、早期関節炎患者における早期寛解達成の重要性を示唆しています。早期寛解を達成した患者は、2年後も薬物なし寛解を維持する可能性が高いことが明らかになりました。ラクダ博士は、この研究が、早期関節炎患者の治療戦略の改善に役立つことを期待しています。

健康への影響と日常生活における注意

関節炎は、多くの人の生活の質を低下させる可能性のある疾患です。もし、関節の痛みや腫れなどの症状に悩んでいる場合は、医師に相談し、適切な治療を受けてください。早期の治療開始が、関節の損傷を予防し、生活の質の維持に役立ちます。ラクダ博士は、この研究が、関節炎の早期診断と治療に貢献することを願っています。