小児片頭痛の治療および予防のための、新たに承認された薬剤

著者: HersheyAndrew D, KacperskiJoanne

原題: Newly Approved Agents for the Treatment and Prevention of Pediatric Migraine.

概要

本稿では、小児期における片頭痛の新しい承認済み治療薬（中止薬および予防薬）についてレビューしている。

論文詳細　

原文の要約 :

Treatment of pediatric migraine remains an unmet medical need. There continues to be a paucity of pediatric randomized controlled trials for the treatment of migraine, both in the acute and preventive settings. Pediatric studies are often complicated by high placebo-response rates and much of our cu...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

小児片頭痛の治療と予防のための新規薬剤

小児片頭痛の治療は、未解決の医療ニーズとして残されています。小児片頭痛の治療に関する無作為化比較試験は、急性期治療と予防的治療の両方において、不足しています。小児研究は、プラセボ効果の高いことなど、多くの課題を抱えており、現在の診療は成人試験に基づいていることが多いです。小児研究の不足は、医師間や医療機関間で片頭痛の管理方法が大きく異なり、エビデンスに基づいた治療法が必ずしも行われていないことを意味します。本稿では、小児期における片頭痛の治療と予防のための新規薬剤について、簡単に概説します。

小児片頭痛に対する新たな選択肢

小児片頭痛の治療には、イブプロフェン、ナプロキセンナトリウム、アスピリン、アセトアミノフェンなどの市販の抗炎症薬が、第一選択薬として適切です。また、トリプタンや片頭痛特異的薬剤は、子供や思春期の子供において、安全かつ効果的であることが示されており、リザトリプタン、アルモトリプタン、ゾルミトリプタン鼻スプレー、ナプロキセンナトリウム／スマトリプタンの併用薬など、いくつかの製剤が小児用に承認されています。