症状のある喘息の成人患者における、少なくとも吸入用コルチコステロイドへの一日一回のチオトロピウムレスピマット®の追加療法の安全性および忍容性：プールされた安全性解析

著者: BatemanEric D, BusseWilliam W, DahlRonald, DusserDaniel, EngelMichael, HalpinDavid, KerstjensHuib A M, Moroni-ZentgrafPetra, Zaremba-PechmannLiliana

原題: Safety and tolerability of once-daily tiotropium Respimat(®) as add-on to at least inhaled corticosteroids in adult patients with symptomatic asthma: A pooled safety analysis.

概要

レスピマットデバイスを介したチオトロピウムは、症状のある喘息患者における吸入ステロイド（ICS）への追加療法として、安全かつ忍容性が高いことが判明した。本研究は、3,474人の患者を対象とした7つの試験のデータをプールした。重篤な有害事象を含む有害事象の発生率は、チオトロピウム群とプラセボ群の間で同等であった。

論文詳細　

原文の要約 :

BACKGROUND: Tiotropium, a long-acting anticholinergic bronchodilator, has demonstrated efficacy and safety as add-on therapy to inhaled corticosteroids (ICS), with or without other maintenance therapies, in patients with symptomatic asthma. OBJECTIVE: To evaluate safety and tolerability of tiotropi...掲載元で要旨全文を確認する

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喘息治療におけるチオトロピウムの安全性と忍容性

喘息は、気道の慢性的な炎症が原因で起こる病気です。喘息の治療には、吸入ステロイド薬が第一選択薬として用いられますが、症状が十分にコントロールできない場合、吸入ステロイド薬に加えて、他の薬剤を併用することがあります。本研究では、チオトロピウムという薬剤が、喘息の治療において、吸入ステロイド薬に加えて併用した場合の安全性と忍容性を調べました。研究では、喘息の症状がある患者を対象に、チオトロピウムを吸入ステロイド薬に併用したグループと、プラセボを吸入ステロイド薬に併用したグループに分けて、安全性と忍容性を比較しました。

チオトロピウム、喘息治療における新たな選択肢

その結果、チオトロピウムを吸入ステロイド薬に併用したグループでは、プラセボを吸入ステロイド薬に併用したグループに比べて、安全性と忍容性に有意な差は見られませんでした。このことから、チオトロピウムは、喘息の治療において、吸入ステロイド薬に併用しても、安全に使用できることが示唆されました。

喘息治療、チオトロピウムで効果的に

チオトロピウムは、喘息の治療において、吸入ステロイド薬に併用することで、効果が期待できる薬剤です。しかし、チオトロピウムは、口の渇きなどの副作用が起こる可能性があります。そのため、チオトロピウムを使用する際には、医師と相談し、副作用のリスクを理解した上で、安全に使用する必要があります。喘息の治療には、生活習慣の見直しも大切です。禁煙、アルコールの摂取制限、適度な運動など、喘息の悪化を予防するための生活習慣を心がけましょう。