緑内障のサルにおけるラタノプロスト溶出コンタクトレンズ

著者: CiolinoJoseph B, KohaneDaniel S, RossAmy E, SerleJanet B, TulsanRehka, WangRong-Fang, WattsAmy C, ZurakowskiDavid

原題: Latanoprost-Eluting Contact Lenses in Glaucomatous Monkeys.

概要

ラタノプロストをコンタクトレンズで持続的に送達することは、カニクイザルにおける緑内障の眼での眼圧（IOP）を低下させるために、ラタノプロスト眼科用溶液を毎日投与する場合と少なくとも同等の効果がある。高用量コンタクトレンズは、ラタノプロスト眼科用溶液よりも大きなIOP低下を示した。コンタクトレンズのための最適な持続放出用量を決定するには、さらなる研究が必要である。

論文詳細　

原文の要約 :

PURPOSE: To assess the ability of latanoprost-eluting contact lenses to lower the intraocular pressure (IOP) of glaucomatous eyes of cynomolgus monkeys. DESIGN: Preclinical efficacy study of 3 treatment arms in a crossover design. PARTICIPANTS: Female cynomolgus monkeys with glaucoma induced in 1 ...掲載元で要旨全文を確認する

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緑内障治療のためのラタノプロスト徐放型コンタクトレンズ

この研究は、ラタノプロスト徐放型コンタクトレンズが、緑内障患者の眼圧を低下させる効果があるかどうかを評価することを目的としています。研究では、緑内障を誘発したカニクイザルを用い、ラタノプロスト徐放型低用量コンタクトレンズ（CLLO）と高用量コンタクトレンズ（CLHI）の2つの治療群と、ラタノプロスト点眼液群の3つの治療群をクロスオーバーデザインで比較しました。各サルは、CLLOを1週間連続装着、無治療期間3週間、ラタノプロスト点眼液を5日間投与、無治療期間3週間、CLHIを1週間連続装着という順番で治療を受けました。各治療群を開始する前の2日間は、眼圧を7時間連続測定してベースライン眼圧を測定しました。統計分析には、両側t検定と反復測定分散分析を用いました。

ラタノプロスト徐放型コンタクトレンズの有効性

ラタノプロスト点眼液は、3日目に眼圧を5.4±1.0 mmHg低下させ、5日目にピークの6.6±1.3 mmHgの低下を示しました。CLLOは、3日目に6.3±1.0 mmHg、5日目に6.7±0.3 mmHg、8日目に6.7±0.3 mmHgの眼圧低下を示しました。CLHIは、3日目に10.5±1.4 mmHg、5日目に11.1±4.0 mmHg、8日目に10.0±2.5 mmHgの眼圧低下を示しました。CLLOとCLHIでは、ほとんどの時間点で、無治療のベースラインと比較して眼圧が統計的に有意に低下しました。CLHIは、ラタノプロスト点眼液と比較して、3日目（P = 0.001）、5日目（P = 0.015）、8日目のいくつかの時間点（P < 0.05）で、より大きな眼圧低下を示しました。

緑内障治療の新たな選択肢

ラタノプロスト徐放型コンタクトレンズは、ラタノプロスト点眼液と比較して、少なくとも同等の効果があることが示されました。さらに研究を進め、耐容性と効果を最大限に発揮する最適な徐放量を特定する必要があります。コンタクトレンズによる薬物送達システムは、緑内障の治療法として、また眼科用薬物送達システムのプラットフォームとして、新たな選択肢となる可能性があります。

ラクダ博士の結論

緑内障の治療は、砂漠の旅のように、長く険しい道のりです。この研究は、ラタノプロスト徐放型コンタクトレンズという新しいオアシスを発見しました。このオアシスは、緑内障患者にとって、より快適で効果的な治療法を提供してくれるでしょう。ラクダ博士は、これからも砂漠の旅を続け、人々の健康を守るための新たなオアシスを探し続けるでしょう。