セクキヌマブは掌蹠乾癬に有意な有効性を示す：GESTURE、無作為化比較試験の結果

著者: GottliebAlice, HugotSophie, KubanovAlexey, MilutinovicMarina, ParneixAnne, SullivanJohn, YouRuquan, van DoornMartijn

原題: Secukinumab shows significant efficacy in palmoplantar psoriasis: Results from GESTURE, a randomized controlled trial.

概要

抗インターロイキン17A抗体であるセクキヌマブは、手掌足底乾癬の治療に有意な有効性を示し、300mgで16週目に手のひらと足の裏が完全にまたはほぼ完全にクリアになった患者は33.3％、150mgでは22.1％であったのに対し、プラセボでは1.5％であった。安全性プロファイルは良好であった。

論文詳細　

原文の要約 :

BACKGROUND: Plaque psoriasis affecting palms and soles is disabling and often resistant to treatment. OBJECTIVE: Evaluate the efficacy and safety of secukinumab, an anti-interleukin 17A antibody, in subjects with palmoplantar psoriasis. METHODS: In this double-blinded, randomized controlled trial,...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

手のひらと足の裏の乾癬にセッキヌマブが効果を発揮！

手のひらと足の裏の乾癬は、治療が難しく、日常生活に支障をきたす厄介な病気です。この病気は、皮膚の炎症が原因で、痒みや痛み、ひび割れなどが起こります。従来の治療法では、効果が十分に得られない場合も多く、患者さんのQOL（生活の質）を大きく損なうこともありました。

そこで注目されているのが、セッキヌマブという新しいタイプの薬です。セッキヌマブは、インターロイキン17Aという、炎症反応に関わるタンパク質の働きを抑える効果があります。この研究では、セッキヌマブが、手のひらと足の裏の乾癬の治療に有効であることが示されました。

研究では、セッキヌマブを投与した患者さんの約3割が、16週間後には手のひらと足の裏の症状がほとんど消失したか、完全に消えたと報告されています。一方、プラセボ（偽薬）を投与した患者さんの症状が改善した割合は、わずか1.5%でした。セッキヌマブは、従来の治療法では効果が得られなかった患者さんにとっても、朗報と言えるでしょう。

セッキヌマブは手のひらと足の裏の乾癬の新たな治療選択肢

セッキヌマブは、手のひらと足の裏の乾癬の治療に有効であることが示されました。この研究結果は、セッキヌマブが、この難治性の病気の治療に役立つ可能性を示唆しています。セッキヌマブは、手のひらと足の裏の乾癬の新たな治療選択肢として期待されます。

日常生活に活かせる乾癬の知識

乾癬は、遺伝的要因や環境要因が複合的に影響して発症する病気です。そのため、日常生活での工夫も大切です。乾燥は乾癬を悪化させるため、こまめな保湿が重要です。また、ストレスも乾癬の悪化因子の一つと考えられているので、ストレスをためないよう心がけましょう。

ラクダ博士の結論

セッキヌマブは、手のひらと足の裏の乾癬の治療に有効であることが示されました。これは、これまで治療法が限られていた患者さんにとって大きな朗報です。セッキヌマブは、患者さんのQOL向上に貢献するだけでなく、乾癬に関する研究をさらに進展させる可能性を秘めています。ラクダ博士も、この研究成果に期待しています！