論文詳細 
原文の要約 :
Secretory phospholipase A<sub>2</sub> (sPLA<sub>2</sub>) is a key enzyme participating in the inflammatory cascade followed by the action of cyclooxygenase-2 and lipoxygenases. Therefore, inhibitors of sPLA<sub>2</sub> could be used as potent anti-inflammatory agents to treat the early phase of infl...掲載元で要旨全文を確認する
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引用元:
https://doi.org/10.1007/s11010-016-2888-6

データ提供:米国国立医学図書館(NLM)

毒蛇の毒素に対する新規抗炎症剤の開発

毒蛇の毒素は、砂漠の毒蜘蛛のように、生命を脅かす危険な存在です。毒蛇の毒素には、炎症反応を引き起こす酵素である分泌型ホスホリパーゼA2(sPLA2)が含まれています。今回の研究では、sPLA2を標的とした新規な1,3,4-オキサジアゾール系小分子を開発しました。

1,3,4-オキサジアゾール系小分子の抗炎症効果

フェノプロフェンとイブプロフェンの類似体である1,3,4-オキサジアゾール系小分子を合成し、ハブヘビの毒素であるVRV-PL-VIIIaに対して評価しました。その結果、2-(2-クロロフェニル)-5-(1-(4-フェノキシフェニル)エチル)-1,3,4-オキサジアゾール(5m)は、VRV-PL-VIIIaの触媒活性をIC50値11.52μMで阻害することがわかりました。さらに、5mはVRV-PL-VIIIaのコンフォメーションに影響を与えることがわかりました。in vivo薬理試験では、5mはVRV-PL-VIIIa誘発性のマウス足蹠浮腫を抑制しました。

毒蛇咬傷に対する新たな治療戦略

今回の研究により、sPLA2を阻害する新規抗炎症剤の開発が期待されます。砂漠の旅では、毒蛇に咬まれた場合、迅速な治療が重要です。この新たな抗炎症剤は、毒蛇咬傷に対する効果的な治療法となりうる可能性があります。

ラクダ博士の結論

毒蛇の毒素に対する新たな抗炎症剤が開発されれば、砂漠の旅の危険が少しでも減らせるかもしれません。今回の研究は、毒蛇咬傷の治療に新たな光を灯すものと言えるでしょう。

日付 :
  1. 登録日 2017-02-17
  2. 改訂日 2018-11-13
詳細情報 :

Pubmed ID

27928710

DOI(デジタルオブジェクト識別子)

10.1007/s11010-016-2888-6

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