ケトプロフェンの固形経口徐放剤における、合成および半合成ポリマー（コリドンK30およびヒドロキシプロピルメチルセルロース）の担体としての応用

著者: KotMateusz, KołodziejczykMichał, LinkaWojciech

原題: [Application of synthetic and semisynthetic polymers (Kollidon K30 and hydroxypropylmethylcellulose) as carriers of ketoprofen in solid oral prolonged-release dosage forms].

概要

本研究では、ケトプロフェンを含む固形経口剤の製剤用マトリックスの構築のための充填剤として、ポリマー（コリドンK30およびヒドロキシプロピルメチルセルロース）とリン酸水素カルシウム二水和物の適性を調査した。研究の結果、ヒドロキシプロピルメチルセルロースとリン酸水素カルシウム二水和物を含む製剤は、ケトプロフェンの持続的な放出をもたらし、一方、コリドンK30は放出を加速させた。これは、ヒドロキシプロピルメチルセルロースとリン酸水素カルシウム二水和物が、ケトプロフェンの持続放出製剤の開発に役立つ可能性があることを示唆している。

論文詳細　

原文の要約 :

BACKGROUND: One of the most important challenges of the modern technology of solid oral dosage forms is to increase the effectiveness of the drug, reduce side effects and improve the comfort of use. One way to obtain such effects are prolonged release dosage forms. OBJECTIVES: The aim of the study ...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

ケトプロフェン固形経口徐放剤における合成および半合成ポリマー（コリドンK30およびヒドロキシプロピルメチルセルロース）のキャリアとしての応用

固形経口剤形の近代技術における最も重要な課題の1つは、薬物の有効性を高め、副作用を減らし、使用の快適性を向上させることです。このような効果を得るための1つの方法は、徐放剤形です。本研究の目的は、非ステロイド系抗炎症薬（NSAIDs）を含む固形経口剤形のマトリックスの構築におけるポリマー（合成 - コリドンK30および半合成 - ヒドロキシプロピルメチルセルロース）と、無機不溶性充填剤としてのリン酸水素カルシウム二水和物の適性を調査することでした。モデル有効成分としてケトプロフェンを使用しました。

ポリマーを用いた徐放剤形の開発

この研究は、コリドンK30とヒドロキシプロピルメチルセルロースが、ケトプロフェンの徐放剤形のマトリックスとして使用できることを示唆しています。これにより、ケトプロフェンの血中濃度を長時間維持することができ、薬物の有効性を高め、副作用を減らすことが期待されます。

徐放剤形のメリット

徐放剤形は、薬物の血中濃度を長時間維持することで、薬効を長く持続させることができます。また、1日あたりの服用回数を減らすことができ、患者の負担を軽減することができます。さらに、薬物の吸収を制御することで、副作用を減らすことも期待できます。

ラクダ博士の結論

この研究は、コリドンK30とヒドロキシプロピルメチルセルロースが、ケトプロフェンの徐放剤形のマトリックスとして使用できることを示唆しており、今後の徐放剤形開発に役立つ可能性があります。徐放剤形は、薬物の有効性を高め、副作用を減らすことができるため、患者にとって有益な剤形です。ただし、すべての患者に効果があるわけではありません。徐放剤形を使用する際には、医師に相談してください。