無症候性淋菌感染症の治療におけるアズトレオナムの使用

著者: SpencerR C, TalbotM D

原題: The use of aztreonam in the treatment of uncomplicated gonorrhoea.

概要

アズトレオナムは、淋菌感染症の患者の96％の治療に有効であった。また、β-ラクタマーゼ産生菌4症例と咽頭淋菌感染症の患者8名の治療にも成功した。この薬剤の副作用は最小限であった。

論文詳細　

原文の要約 :

A total of 57 men and 26 women with uncomplicated gonorrhoea was treated with 1 g aztreonam intramuscularly. The cure rate was 96% and included successful treatment of 4 infections due to beta-lactamase producing organisms and 8 patients with pharyngeal involvement. The minimum inhibitory concentrat...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

無症候性淋菌感染症の治療におけるアズトレオナムの有効性

無症候性淋菌感染症の患者57人と26人を対象に、アズトレオナム1 gを筋肉内注射して治療を行いました。治癒率は96％であり、β-ラクタマーゼ産生菌による感染4件と咽頭感染症の患者8件の治療が成功しました。アズトレオナムのinvitroにおける最小発育阻止濃度は、ペニシリンよりも低く、セフロキシムと類似しており、副作用は最小限でした。アズトレオナムは、invivoおよびinvitroにおいて、淋菌に対して有効であると結論付けられました。

ラクダ博士の結論

砂漠の旅では、ラクダは厳しい環境に適応するために、様々な方法を駆使します。この研究は、アズトレオナムという「砂漠の薬」が、淋菌という「砂漠の疫病」を克服するのに役立つことを示唆しています。しかし、アズトレオナムは、ペニシリンやセフロキシムといった他の薬剤と比べて、効果や副作用が異なるため、注意が必要です。淋菌感染症の治療は、医師の指示に従って行うことが大切です。