論文詳細 
原文の要約 :
The aim of this study was to investigate the effect of 3-day serial sodium bicarbonate ingestion on repeated sprint and jump performance. Fifteen female university basketball players (23.3 ± 3.4 years; 173.1 ± 5.8 cm; 65.8 ± 6.3 kg; 23.6 ± 4.9% body fat) ingested 0.4 g/kg body mass of sodium bicarbo...掲載元で要旨全文を確認する
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引用元:
https://doi.org/10.1123/ijsnem.2017-0353

データ提供:米国国立医学図書館(NLM)

3日間の連続重炭酸ナトリウム負荷が女子大学バスケットボール選手の模擬バスケットボールテスト中のパフォーマンスと生理学的パラメータに与える影響

この研究は、3日間の連続重炭酸ナトリウム摂取が、繰り返しスプリントとジャンプのパフォーマンスにどのような影響を与えるかを調査しました。女子大学バスケットボール選手15人(23.3±3.4歳、173.1±5.8cm、65.8±6.3kg、23.6±4.9%体脂肪)に、模擬バスケットボール運動を実施する3日前から、体重1kgあたり0.4gの重炭酸ナトリウムまたはプラセボを3日間(3回に分けて毎日摂取)摂取させました。スプリントとサーキットタイム、ジャンプ高さ、パフォーマンス低下、胃腸の副作用を記録し、運動前と運動後に血中乳酸濃度を測定しました。

重炭酸ナトリウムの補充は、プラセボと比較して、平均スプリントタイム(1.34±0.23秒対1.70±0.41秒、p=0.008、95%信頼区間[-0.54、-0.10秒])と平均サーキットタイム(30.6±2.0秒対31.3±2.0秒、p=0.044)の有意な減少、および平均ジャンプ高さの有意な増加(26.8[範囲25.2-34.2]cm対26.0[範囲25.6-33.6]cm、p=0.013)をもたらしました。パフォーマンス低下は、プラセボと比較して、重炭酸ナトリウムではスプリントで有意に少なくなり(9.9[範囲3.4-37.0]%対24.7[範囲4.1-61.3]%、p=0.013)、ジャンプでは有意な差は見られませんでした(13.1±4.5%対12.5±3.1%、p=0.321)。胃腸の副作用に違いは見られませんでした。運動後の血中乳酸濃度は、プラセボ群と比較して、重炭酸ナトリウム群で有意に高値を示しました(8.2±2.8mmol/L対6.6±2.4mmol/L、p=0.010)。この研究は、重炭酸ナトリウムの連続負荷が、バスケットボール選手において、競技中の繰り返しスプリントとジャンプのパフォーマンス向上、または練習セッション中のより大きなトレーニング負荷に耐えるために効果的であることを初めて示したものであり、胃腸の副作用は見られませんでした。

バスケットボール選手の体力向上と重炭酸ナトリウムの役割

この研究では、重炭酸ナトリウムがバスケットボール選手の体力向上に効果があることが明らかになりました。特に、繰り返しスプリントやジャンプのパフォーマンスが向上し、より大きなトレーニング負荷に耐えることができるようになりました。これは、重炭酸ナトリウムが筋肉の酸性化を抑制し、運動能力を向上させる効果があるためと考えられます。また、重炭酸ナトリウムの摂取は、運動後の血中乳酸濃度を上昇させることが示されました。これは、重炭酸ナトリウムが筋肉の酸性化を抑制し、乳酸の蓄積を抑制することで、パフォーマンスを向上させる効果があることを示唆しています。

重炭酸ナトリウムと健康への影響

重炭酸ナトリウムは、食品添加物や医薬品としても使用される安全な物質です。しかし、過剰に摂取すると、下痢や胃痛などの副作用が起こる可能性があります。そのため、重炭酸ナトリウムを摂取する際には、適切な量を守ることが重要です。また、重炭酸ナトリウムの摂取は、腎臓に負担をかける可能性があるため、腎臓病の人は注意が必要です。特に、アスリートは過剰な摂取を避けるようにしましょう。

ラクダ博士の結論

この研究は、重炭酸ナトリウムがバスケットボール選手の体力向上に効果があることを示唆しています。しかし、重炭酸ナトリウムは過剰に摂取すると副作用が起こる可能性があるため、適切な量を守ることが重要です。また、腎臓病の人は注意が必要です。

日付 :
  1. 登録日 2018-10-04
  2. 改訂日 2018-10-04
詳細情報 :

Pubmed ID

29345173

DOI(デジタルオブジェクト識別子)

10.1123/ijsnem.2017-0353

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