慢性閉塞性肺疾患における、抗コリン性気管支拡張薬であるイプラトロピウム臭化物とメタプロテレノールの比較。90日間の多施設共同研究

著者: AshutoshK, BleeckerE R, BrittE J, CugellD W, CummiskeyJ M, DeLorenzoL, GilmanM J, GrossG N, GrossN J, TashkinD P

原題: Comparison of the anticholinergic bronchodilator ipratropium bromide with metaproterenol in chronic obstructive pulmonary disease. A 90-day multi-center study.

概要

イプラトロピウム臭化物は、慢性閉塞性肺疾患（COPD）の治療に有効でした。メタプロテレノールよりも効果的であり、副作用も少なかったです。

論文詳細　

原文の要約 :

The short- and long-term efficacy and safety of an inhaled quaternary ammonium anticholinergic agent, ipratropium bromide, and a beta agonist aerosol, metaproterenol, were compared in 261 nonatopic patients with chronic obstructive pulmonary disease (COPD). The study was a randomized, double-blind, ...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

慢性閉塞性肺疾患（COPD）における抗コリン作動性気管支拡張薬イプラトロピウム臭化物とメタプロテレノールの比較：90日間多施設共同試験

慢性閉塞性肺疾患（COPD）は、気道の慢性的な炎症と狭窄により、息切れや咳などの症状を引き起こす病気です。COPDの治療には、気管支拡張薬が用いられます。本研究では、抗コリン作動性気管支拡張薬イプラトロピウム臭化物とβ刺激薬メタプロテレノールの効果と安全性を比較しました。

研究の結果、イプラトロピウム臭化物は、メタプロテレノールよりも効果が高く、安全性も高いことが示されました。イプラトロピウム臭化物は、COPDの治療に有効な薬剤であると考えられます。

COPDと気管支拡張薬：息苦しさからの解放

COPDに苦しむ患者にとって、気管支拡張薬はまさに息苦しさからの解放をもたらす救世主です。イプラトロピウム臭化物は、COPDの治療に有効な薬剤であることが示されています。砂漠を歩くラクダは、息切れすることなく、長い距離を歩くことができます。COPDの患者さんも、適切な治療によって、快適な生活を送ることができるのです。