新しい炭酸水素ナトリウム負荷レジメンが、嫌気性能力とレスリングのパフォーマンスに及ぼす影響

著者: Durkalec-MichalskiKrzysztof, JeszkaJan, MichałowskaPatrycja, PodgórskiTomasz, ZawiejaBogna Ewa, ZawiejaEmilia Ewa, ŁoniewskiIgor

原題: The Effect of a New Sodium Bicarbonate Loading Regimen on Anaerobic Capacity and Wrestling Performance.

概要

本研究は、新しい重炭酸ナトリウム（SB）負荷レジメンが、嫌気性能力とレスリングのパフォーマンスに与える影響を評価した。胃腸の副作用は報告されなかったが、SBレジメンは嫌気性能力やレスリングのパフォーマンスを有意に改善しなかった。しかし、2回目のウイングゲートテストにおけるピークパワーまでの時間は有意に短縮され、格闘技選手の潜在的な利点があることを示唆している。

論文詳細　

原文の要約 :

Gastrointestinal side effects are the main problem with sodium bicarbonate (SB) use in sports. Therefore, our study assessed the effect of a new SB loading regimen on anaerobic capacity and wrestling performance. Fifty-eight wrestlers were randomized to either a progressive-dose regimen of up to 100...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

新しい重曹負荷レジメンによる嫌気性能力とレスリングパフォーマンスへの影響

スポーツにおいて重曹（炭酸水素ナトリウム）は、嫌気性能力を高めるために使用されますが、消化器系の副作用が問題となる場合があります。本研究は、新しい重曹負荷レジメンが、レスリングのパフォーマンスと嫌気性能力に与える影響を調査しました。新しいレジメンでは、消化器系の副作用を軽減しながら、嫌気性能力を向上させる可能性が示唆されています。

重曹負荷による嫌気性能力とレスリングパフォーマンスへの影響

新しい重曹負荷レジメンは、従来のレジメンに比べて消化器系の副作用が少なく、レスリングのパフォーマンスに有意な影響を与える可能性が示唆されました。ただし、重曹の投与量が少ないため、嫌気性能力の向上は限定的でした。さらに、血中乳酸濃度や血糖値には変化が見られませんでした。

ラクダ博士の結論

重曹負荷は、レスリングのパフォーマンス向上に役立つ可能性がありますが、消化器系の副作用が課題でした。新しいレジメンは、副作用を軽減しながら、疲労時のパワーピークまでの時間を短縮できる可能性を示唆しています。砂漠を旅するラクダのように、アスリートのパフォーマンス向上には、適切な栄養補給とトレーニングが不可欠です。医師やトレーナーと連携し、安全で効果的なトレーニング方法を探求しましょう。