経鼻コルチコステロイドスプレーに関連する鼻出血のリスク: 系統的レビューとメタ分析

著者: AlexanderBailin H, BabcockCasey M, HarrisWilliam C, McCoulEdward D, RileyCharles A, WuEric L

原題: Epistaxis Risk Associated with Intranasal Corticosteroid Sprays: A Systematic Review and Meta-analysis.

概要

鼻腔内コルチコステロイド（INCS）は、プラセボと比較して、鼻出血のリスクを高めます。ベクロメタゾンヒドロフルオロアルカン、フルチカゾンフロン酸塩、モメタゾンフロン酸塩、およびフルチカゾンプロピオン酸塩は、最も高いリスクに関連しています。

論文詳細　

原文の要約 :

OBJECTIVE: Intranasal corticosteroids (INCSs) are widely utilized for the treatment of allergic rhinitis. Epistaxis is a known adverse effect of INCSs, but it is not known if the risk of epistaxis differs among INCSs. DATA SOURCES: Systematic review of primary studies identified through Medline, Em...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

鼻腔内コルチコステロイドスプレー関連の鼻出血リスク：システマティックレビューとメタ分析

鼻腔内コルチコステロイド（INCS）は、砂漠のオアシスのように、アレルギー性鼻炎の治療に広く用いられています。鼻出血はINCSの既知の副作用ですが、INCS間で鼻出血のリスクが異なるかどうかは不明です。

鼻腔内コルチコステロイド、鼻出血のリスクは？

本研究は、アレルギー性鼻炎治療のためのINCSに関するランダム化比較試験をシステマティックレビューし、鼻出血の発生率を報告しました。メタ分析の結果、すべてのINCSにおいて、鼻出血の全体的な相対リスクは1.48（95％CI、1.32〜1.67）でした。鼻出血のリスクが最も高いINCSは、ベクロメタゾン・ヒドロフルオロアルカン、フルチカゾン・フュレート、モメタゾン・フュレート、フルチカゾン・プロピオネートでした。ベクロメタゾン水性、シクレソニド・ヒドロフルオロアルカン、シクレソニド水性では、鼻出血のリスクが最も低くなりました。ブデソニド、トリアムシノロン、フルニソリドの使用による鼻出血に関する結論は、研究数が少なく、異質性が高いため限られています。

鼻腔内コルチコステロイド、安全な使用を

鼻腔内コルチコステロイド（INCS）は、砂漠の砂のように、私たちの体の中に様々な影響を与える可能性があります。鼻出血はINCSの使用に際して注意すべき点です。医師の指示に従い、安全な服用を心がけましょう。

ラクダ博士の結論

本研究は、鼻腔内コルチコステロイド（INCS）の使用と鼻出血のリスクの関係について、重要な知見を提供しています。INCSの使用を検討する際には、鼻出血のリスクを考慮し、医師とよく相談することが重要です。ラクダ博士も、この研究が、INCSの安全な使用に役立ち、多くの人々が砂漠のような苦しみから解放されることを願っています。