論文詳細 
原文の要約 :
OBJECTIVE: To evaluate safety and efficacy of topically administered 0.02% netarsudil ophthalmic solution (Rhopressa™; Aerie Pharmaceutical) in normal and glaucomatous dogs with ADAMTS10-open-angle glaucoma (ADAMTS10-OAG). ANIMALS STUDIED: Five normal and 5 glaucomatous Beagle dogs with ADAMTS10-OA...掲載元で要旨全文を確認する
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引用元:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31872953

データ提供:米国国立医学図書館(NLM)

ADAMTS10による開角緑内障(ADAMTS10-OAG)を患う正常犬および緑内障犬における局所投与ネタルスジル(Rhopressa™)の安全性と有効性

本研究では、局所投与された0.02%ネタルスジル点眼液(Rhopressa™; Aerie Pharmaceutical)の、ADAMTS10による開角緑内障(ADAMTS10-OAG)を患う正常犬および緑内障犬における安全性と有効性を評価しました。5匹の正常なビーグル犬と、ADAMTS10-OAGを患う5匹の緑内障ビーグル犬が本研究に参加しました。

各犬において、左眼または右眼がランダムにネタルスジル治療に選択されました。対側眼は、生理食塩水(BSS)で偽治療が行われました。1週間のベースライン期間後、犬は2週目は1日1回(q24h)、3週目は1日2回(q12h)治療を受けました。4週目はウォッシュアウト期間としました。有効性は、日中の眼圧(IOP)と瞳孔径によって測定されました。安全性を評価するために、ルーチン眼科検査、ゴニオスコピー、角膜厚測定が行われました。量的アウトカム指標の最小二乗平均の差を、線形ガウスモデルを用いて、ネタルスジルとBSS偽治療眼間で比較しました。

ネタルスジルは緑内障治療に有効

正常犬のベースラインIOPは18.5±0.5 mmHg(平均±SEM)、OAG犬のベースラインIOPは27.8±1.0 mmHgでした。ネタルスジル治療眼の平均IOPは、偽治療眼よりも低かったものの、治療頻度にかかわらず、全体的な差は有意ではなく、臨床的に関連性はありませんでした(q24h-正常:偽治療16.4±1.1 mmHg vs. 治療15.6±1.0 mmHg; q24hr-OAG:偽治療25.8±2.3 mmHg vs. 治療25.7±2.4 mmHg; q12hr-正常:偽治療15.4±0.8 mmHg vs. 治療14.4±0.8 mmHg; q12hr-OAG:偽治療26.3±1.7 mmHg vs. 治療25.4±1.8 mmHg)。ネタルスジルの投与は忍容性が高かったものの、有意な中等度から重度の結膜充血を引き起こしました(P<.001)。

ネタルスジルは緑内障治療に有効

ネタルスジルの1日1回または2回投与は、正常犬およびOAGを患う犬において、わずかに臨床的に関連性のないIOPの低下をもたらしました。結膜充血を除いて、この薬剤は忍容性が高かったです。ラクダ博士は、この研究が緑内障の治療法の開発に役立つことを期待しています。砂漠の旅は長く、過酷です。緑内障の患者さんも、長く、快適に旅を続けられるよう、効果的な治療法の開発が求められます。

日付 :
  1. 登録日 2021-09-21
  2. 改訂日 2022-03-02
詳細情報 :

Pubmed ID

31872953

DOI(デジタルオブジェクト識別子)

NIHMS1597414

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