外傷後萎縮性瘢痕の治療における、血小板リッチプラズマと併用したマイクロニードリングと、フラクショナルエルビウムドープイットリウムアルミニウムガーネット（Er:YAG）レーザー2940 nmの臨床的および組織病理学的比較：ランダム化比較試験

著者: AgamiaN F, AlrashidyM, BadawiA, SorrorO, TawfikA A

原題: Clinical and histopathological comparison of microneedling combined with platelets rich plasma versus fractional erbium-doped yttrium aluminum garnet (Er: YAG) laser 2940 nm in treatment of atrophic post traumatic scar: a randomized controlled study.

概要

本研究では、PRPを組み合わせたマイクロニードリングは、外傷後萎縮性瘢痕の治療において、フラクショナルEr:YAGレーザーと同等の効果がある可能性があることがわかった。

論文詳細　

原文の要約 :

BACKGROUND: Different modalities have been tried for treating atrophic post traumatic scars. OBJECTIVE: To compare the efficacy of microneedling combined with PRP with that of fractional erbium-doped yttrium aluminum garnet (Er: YAG) laser in treating post-traumatic atrophic scars. METHODS: Forty-...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

ラクダ博士の美容クリニック：傷跡の治療に最適な方法とは？

外傷によってできた凹んだ傷跡、つまり萎縮性瘢痕は、見た目の美しさだけでなく、精神的なストレスにもつながることがあります。この研究では、萎縮性瘢痕の治療法として、マイクロニードルとPRPを組み合わせた方法と、フラクショナルEr:YAGレーザー治療の有効性を比較しました。研究チームは、萎縮性瘢痕のある患者45人を3つのグループに分け、マイクロニードル+PRPグループ、マイクロニードル+PRP（6回治療）グループ、フラクショナルEr:YAGレーザーグループにそれぞれ治療を行いました。その結果、すべてのグループで臨床的および組織学的に有意な改善が見られました。マイクロニードル+PRPグループとフラクショナルEr:YAGレーザーグループの間には、臨床的および組織学的な改善に有意な差が見られました。マイクロニードル+PRP（6回治療）グループとフラクショナルEr:YAGレーザーグループの間には、有意な差は見られませんでした。この研究は、マイクロニードルとPRPを組み合わせた治療が、フラクショナルEr:YAGレーザー治療と同等に有効である可能性を示唆しています。

マイクロニードル+PRP治療：傷跡治療の新しい選択肢

マイクロニードルとPRPを組み合わせた治療は、フラクショナルEr:YAGレーザー治療と同等に有効である可能性があります。特に、マイクロニードル+PRP（6回治療）グループでは、フラクショナルEr:YAGレーザーグループと同等の効果が得られました。マイクロニードル+PRP治療は、レーザー治療に比べて、副作用が少なく、患者にとって負担の少ない治療法といえます。また、マイクロニードル+PRP治療は、傷跡の改善だけでなく、コラーゲン生成を促進し、肌の再生を促進する効果も期待できます。

傷跡治療：自分に合った方法を見つける

傷跡の治療法には、様々な方法があります。マイクロニードルとPRPを組み合わせた治療は、傷跡の改善だけでなく、肌の再生を促進する効果も期待できます。レーザー治療に比べて、副作用が少なく、患者にとって負担の少ない治療法です。傷跡に悩んでいる方は、医師に相談して、自分に合った治療法を見つけてください。

ラクダ博士の結論

萎縮性瘢痕の治療法には、マイクロニードルとPRPを組み合わせた方法や、フラクショナルEr:YAGレーザー治療などがあります。マイクロニードルとPRPを組み合わせた治療は、フラクショナルEr:YAGレーザー治療と同等に有効である可能性があります。傷跡の治療は、患者さんの状態や傷跡の種類によって適切な方法が異なります。医師に相談して、自分に合った治療法を見つけることが大切です。