手術後歯科痛における非ステロイド系抗炎症薬とオピオイド

著者: FarrarJ T, GrosserT, HershE V, JuskaS A, MitchellC H, MooreP A, PolomanoR C, SaraghiM, ThekenK N

原題: Nonsteroidal Anti-Inflammatory Drugs and Opioids in Postsurgical Dental Pain.

概要

イブプロフェン、ナプロキセンナトリウム、エトドラック、ジクロフェナク、ケトロラクは、親知らずの抜歯後の痛みを軽減するのに効果的です。これらのNSAIDsをアセトアミノフェンと併用すると、疼痛緩和がさらに向上し、オピオイドの必要性が軽減される可能性があります。オピオイドは、抜歯後の歯痛に対してNSAIDsよりも効果が低く、めまい、眠気、便秘などの副作用を引き起こす可能性があります。オピオイドの使用にはリスクがありますが、短期間（1〜2日）の使用は、一部の患者にとって有益な場合があります。

論文詳細　

原文の要約 :

Postsurgical dental pain is mainly driven by inflammation, particularly through the generation of prostaglandins via the cyclooxygenase system. Thus, it is no surprise that numerous randomized placebo-controlled trials studying acute pain following the surgical extraction of impacted third molars ha...掲載元で要旨全文を確認する

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抜歯後の痛み: NSAIDとオピオイドの比較

抜歯後の痛みは、炎症反応によって引き起こされることが多く、特にプロスタグランジンの生成が大きく関わっています。本研究は、抜歯後の痛みに対するNSAID(非ステロイド性抗炎症薬)とオピオイドの有効性を比較しています。研究では、イブプロフェン、ナプロキセン、エトドラク、ジクロフェナク、ケトロラクなどのNSAIDが、抜歯後の痛みに対して優れた効果を示すことが確認されました。さらに、NSAIDとアセトアミノフェンを併用することで、鎮痛効果がさらに高まり、オピオイドの使用量を減らせる可能性も示唆されています。

抜歯後の痛みに対するNSAIDの有効性

抜歯後の痛みは、炎症反応によって引き起こされるため、NSAIDが効果的な治療法となります。研究では、NSAIDがオピオイドよりも、鎮痛効果が高く、副作用が少ないことが確認されています。抜歯後の痛みの治療には、NSAIDをまず第一選択とするのが良いでしょう。

抜歯後の痛み: オピオイドは慎重に

オピオイドは、抜歯後の痛みに対して、NSAIDよりも効果が劣り、副作用のリスクも高いです。めまい、眠気、精神運動能力の低下、吐き気や嘔吐、便秘などの副作用が現れる可能性があります。さらに、オピオイドは乱用や依存のリスクも高いため、使用には注意が必要です。抜歯後の痛みには、NSAIDをまず第一選択とし、どうしても効果が得られない場合にのみ、オピオイドを短期間使用するようにしましょう。