心臓血管疾患のリスクを軽減するための、柑橘類フラボンとフラバノン、およびオリーブポリフェノールの組み合わせの効果：健康な被験者を対象とした、探索的な無作為化二重盲検プラセボ対照研究

著者: Bernal MorellEnrique, Castillo SánchezJulián, Cánovas GarcíaFernando, García-MuñozAna María, López-RománFrancisco Javier, Martínez RodríguezJuan Pablo, Pérez-PiñeroSilvia, Sánchez MacarroMaravillas, Victoria-MontesinosDesirée

原題: Effect of a Combination of Citrus Flavones and Flavanones and Olive Polyphenols for the Reduction of Cardiovascular Disease Risk: An Exploratory Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Study in Healthy Subjects.

概要

グレープフルーツ、ビターオレンジ、オリーブの抽出物を含有する食品サプリメントが、健康なボランティアの心血管リスク因子に有益な影響を与えることがわかった。ランダム化二重盲検試験において、サプリメント群は、プラセボ群と比較して、血流媒介性血管拡張、血圧、脂質プロファイル、酸化ストレスバイオマーカーにおいて有意な改善を示した。

論文詳細　

原文の要約 :

A single-center, randomized, double-blind controlled trial was conducted to assess the efficacy of a food supplement based on a combination of grapefruit, bitter orange, and olive extracts administered for eight weeks (n = 51) versus placebo (n = 45) on reduction of cardiovascular risk in healthy vo...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

柑橘系フラボンとフラバノン、およびオリーブポリフェノールの組み合わせによる心血管疾患リスクの低減効果：健常被験者における予備的無作為化二重盲検プラセボ対照試験

単施設、無作為化、二重盲検対照試験を実施し、グレープフルーツ、ビターオレンジ、オリーブの抽出物の組み合わせに基づく食品サプリメントを8週間（n=51）投与した群とプラセボ（n=45）投与した群の、健常ボランティアにおける心血管リスクの低減効果を評価しました。研究変数には、血流媒介性血管拡張（FMD）、血圧（BP）、脂質プロファイル、血栓症の状況、酸化ストレスバイオマーカー、炎症関連バイオマーカー、身体計測値、生活の質、運動量が含まれていました。プロトコルに従ったデータセットを分析しました。

有効成分群では、ベースラインと比較して8週間後のFMD、収縮期および拡張期血圧、総コレステロール、LDL-C、LDL-オキシダーゼ、酸化型/還元型グルタチオン比、タンパク質カルボニル、IL-6に、群内的な有意な差が認められました。これらの変数において、群間的な有意な差も認められました。身体計測値と生活の質の有意な変化は、研究群では観察されませんでした。運動量のレベルの変化は記録されませんでした。有効成分による治療はよく耐容されました。これらの知見を総合的に見ると、グレープフルーツ、ビターオレンジ、オリーブ葉の抽出物の混合物をサプリメントとして摂取することによって、心血管リスクを低下させる可能性のある相互作用するメカニズムに有益な影響を与えることが支持されます。

ラクダ博士の結論

心血管疾患のリスクを減らすために、様々な方法が研究されています。柑橘系フラボンとフラバノン、およびオリーブポリフェノールの組み合わせは、砂漠の厳しい環境に耐えることができるラクダのように、心血管疾患のリスクを減らすための新たな選択肢となる可能性があります。しかし、この研究はまだ予備的段階であり、さらなる研究が必要です。