B型肝炎ウイルス再活性化予防におけるテノホビルジソプロキシルフマル酸塩とエンテカビル比較

著者: EminlerAhmet Tarik, KoksalAydin Seref, ParlakErkan, TokaBilal, TozluMukaddes, UslanMustafa Ihsan

原題: Comparison of Tenofovir Disoproxil Fumarate and Entecavir in the Prophylaxis of HBV Reactivation.

概要

本研究では、免疫抑制療法（IST）を受けている患者におけるB型肝炎ウイルス（HBV）の再活性化を予防するためのエンテカビル（ETV）とテノホビルジソプロキシルフマル酸塩（TDF）の有効性を比較した。両方の薬剤は、予防期間中に再活性化を予防する上で同様の有効性を示したが、フォローアップ中に一部の患者で再活性化が観察された。全体として、ETVとTDFの両方とも、ISTを受けている患者におけるHBV再活性化の予防に有効であると考えられる。

論文詳細　

原文の要約 :

INTRODUCTION: Current guidelines recommend starting antiviral prophylaxis to prevent hepatitis B virus (HBV) reactivation in patients receiving immunosuppressive treatments (IST). The aim of this study was to compare the efficacy of entecavir (ETV) and tenofovir disoproxil fumarate (TDF) for prophyl...掲載元で要旨全文を確認する

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テノフォビルジソプロキシルフマル酸塩とエンテカビルによるHBV再活性化予防の比較

免疫抑制療法（IST）を受けている患者におけるB型肝炎ウイルス（HBV）再活性化を予防するために、現在のガイドラインでは抗ウイルス予防薬の開始が推奨されています。本研究は、エンテカビル（ETV）とテノフォビルジソプロキシルフマル酸塩（TDF）の予防効果を比較することを目的としています。

HBsAg陽性または抗HBc IgG陽性で、腫瘍または血液疾患に対するISTを受ける予定の患者を対象に研究を実施しました。

ETVとTDFによるHBV再活性化予防効果の比較

HBVに対する抗ウイルス治療を受けている患者、またはHIV、C型肝炎、D型肝炎を合併している患者は除外しました。AGAガイドラインに従って予防の適応がある残りの患者を、ETV（0.5 mg/日）またはTDF（245 mg/日）を投与する群に無作為に割り付けました。予防は、IST終了後6～12か月間継続しました。