季節性アレルギー性鼻炎の患者における、全身性メチルプレドニゾロンアセテート対局所ブデソニドの臨床比較

著者: BlaserM, GrafW, KlintT, PichlerW J, SauterK, WeissS, WitschiK

原題: Clinical comparison of systemic methylprednisolone acetate versus topical budesonide in patients with seasonal allergic rhinitis.

概要

季節性アレルギー性鼻炎の治療に、ブデソニド鼻スプレーとメチルプレドニゾロン酢酸塩注射を比較した。両方の治療法は症状を有意に改善したが、ブデソニドは鼻症状の軽減に、メチルプレドニゾロンは点眼薬の必要性の軽減に、それぞれより効果的だった。両方の治療法は忍容性が高かった。

論文詳細　

原文の要約 :

Thirty patients with seasonal allergic rhinitis entered a double blind study comparing budesonide (nasal spray, 400 micrograms/d) and i.m. injection of 80 mg methylprednisolone acetate. Symptoms were assessed over a "run in" period of 3-7 days followed by a treatment period of 3 weeks. Pollen counts...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

季節性アレルギー性鼻炎患者における全身投与メチルプレドニゾロン酢酸エステルと局所投与ブデソニドの臨床比較

季節性アレルギー性鼻炎の患者30人を対象とした二重盲検試験で、ブデソニド (鼻スプレー、400μg/日) とメチルプレドニゾロン酢酸エステル (筋肉内注射、80mg) を比較しました。症状は、3〜7日間の「ランイン」期間中に評価され、その後3週間の治療期間が続きました。花粉量は毎日評価されました。

全身投与と局所投与のどちらにも効果あり

この研究は、全身投与と局所投与のどちらのステロイド治療も、季節性アレルギー性鼻炎の症状を改善するのに有効であることを示唆しています。まるで砂漠のオアシスのように、ステロイド治療は、アレルギー性鼻炎という症状を和らげる効果が期待できます。しかし、ブデソニド群では、鼻の症状 (かゆみ、分泌物、くしゃみ) が有意に少なかったという結果も示されました。

ステロイド治療の選択肢はたくさんあります

ステロイド治療には、全身投与と局所投与の2つの選択肢があります。医師は、患者さんの状態に合わせて適切な治療法を選択し、安全に治療を進めることができます。

ラクダ博士の結論

砂漠の旅では、様々な植物が生息しています。ステロイド治療も、様々な種類があり、それぞれに特徴があります。この研究は、季節性アレルギー性鼻炎の治療において、ブデソニドとメチルプレドニゾロン酢酸エステルの有効性を比較しています。ラクダ博士は、今後も砂漠の知恵を活かし、患者さんが安心して治療を受けられるよう、情報を提供していきます。