口腔扁平苔癬の治療における局所非ステロイド性免疫調節薬の有効性：系統的レビューとメタ分析

著者: RadosPantelis Varvaki, VisioliFernanda, da SilvaEduardo Liberato, de LimaTaiane Berguemaier

原題: Efficacy of topical non-steroidal immunomodulators in the treatment of oral lichen planus: a systematic review and meta-analysis.

概要

タクロリムスやピメクロリムスなどの局所非ステロイド性免疫調節薬（TNSIs）は、口腔扁平苔癬（OLP）治療のための安全で効果的な代替手段である。28件の研究のメタ分析では、TNSIsは、局所ステロイドと比較して、臨床的奏効と症状の消失において同様の利点が見られた。

論文詳細　

原文の要約 :

OBJECTIVES: The aim of this systematic review was to assess the efficacy and safety of topical non-steroidal immunomodulators (TNSIs) for oral lichen planus (OLP) treatment. MATERIALS AND METHODS: A search strategy designed for this purpose retrieved 1156 references. After analysis of titles and ab...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

口腔扁平苔癬に対する局所非ステロイド性免疫調節薬の有効性

口腔扁平苔癬は、口腔内に白色や灰色の斑点や線状の病変を生じる慢性炎症性疾患です。本研究では、口腔扁平苔癬の治療における、局所非ステロイド性免疫調節薬（TNSIs）の有効性と安全性を評価しました。

TNSIsは口腔扁平苔癬治療の有効な選択肢

本研究の結果、TNSIsであるタクロリムス0.1%とピメクロリムス1%は、局所ステロイドと比較して、口腔扁平苔癬の臨床症状を改善する効果が同等であることが示されました。また、ピメクロリムスは、プラセボと比較して、臨床症状の改善効果が高く、症状の再発予防効果も高いことがわかりました。TNSIsは、口腔扁平苔癬の治療において、有効な選択肢となる可能性があります。

TNSIsは安全性の高い薬剤

本研究では、TNSIsの使用による重篤な副作用は報告されませんでした。ただし、シクロスポリンは、他の薬剤と比較して、副作用の頻度や種類が多い傾向が見られました。

ラクダ博士の結論

口腔扁平苔癬は、口の中がヒリヒリしたり、食べ物が詰まりやすくなったりと、日常生活に支障をきたす病気です。本研究は、TNSIsが口腔扁平苔癬の治療に有効であることを示唆しています。ラクダ博士は、砂漠の厳しい環境で口の中を乾燥から守るため、口腔衛生にも気を配っています。口腔扁平苔癬に悩んでいる方は、諦めずに専門医に相談し、適切な治療を受けてください。