侵襲的なB細胞リンパ腫における、第二選択のチサゲンレクレクエルまたは標準治療

著者: AndreadisCharalambos, AndreolaGiovanna, AwasthiRakesh, BachyEmmanuel, BarbaPere, BishopMichael R, BondDavid, BorchmannPeter, ChanEsther H L, DegtyarevEvgeny, Del CorralChristopher, DickinsonMichael, DreylingMartin, FlinnIan, GreilRichard, HamadNada, HarigaeHideo, HolteHarald, JanzMartin, JägerUlrich, KatoKoji, KerstenMarie J, Kharfan-DabajaMohamed, KwongYok-Lam, Le GouillSteven, Martinez-LopezJoaquin, MasoodAisha, MaziarzRichard T, McGuirkJoseph P, McSweeneyPeter, MinnemaMonique C, MorschhauserFranck, MüllerAntonia M S, NewsomeSimon, PurtillDuncan, RabitschWerner, SantoroArmando, SchusterStephen J, SuredaAnna, ThieblemontCatherine, WestinJason R

原題: Second-Line Tisagenlecleucel or Standard Care in Aggressive B-Cell Lymphoma.

概要

本第3相試験は、初回治療後に難治性または12か月以内に進行した侵襲性リンパ腫に対する標準的なサルベージ療法と、チサゲンレクレウセルを比較した。両群間でイベントフリー生存期間に有意な差はなかった。各アプローチから最も恩恵を受ける可能性のある患者を特定するために、さらなる研究が必要である。

論文詳細　

原文の要約 :

BACKGROUND: Patient outcomes are poor for aggressive B-cell non-Hodgkin's lymphomas not responding to or progressing within 12 months after first-line therapy. Tisagenlecleucel is an anti-CD19 chimeric antigen receptor T-cell therapy approved for diffuse large B-cell lymphoma after at least two trea...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

難治性B細胞リンパ腫に対する第2選択療法としてのチサゲンレクレウセルまたは標準治療

第1選択療法に反応しない、または第1選択療法後12ヶ月以内に進行する、侵襲性のB細胞非ホジキンリンパ腫の患者さんの転帰は良好ではありません。チサゲンレクレウセルは、少なくとも2つの治療ライン後、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対して承認されている抗CD19キメラ抗原受容体T細胞療法です。

チサゲンレクレウセルと標準治療の比較

本研究は、第1選択療法に反応しない、または第1選択療法後12ヶ月以内に進行した、侵襲性のリンパ腫の患者を対象とした国際的な第3相試験です。患者は、ブリッジング療法オプション付きのチサゲンレクレウセル（チサゲンレクレウセル群）または救済化学療法および自家造血幹細胞移植（HSCT）（標準治療群）をランダムに割り当てられました。主要評価項目は、イベントフリー生存であり、これはランダム化から第12週の評価時またはそれ以降の安定または進行性疾患または死亡までの時間を定義したものです。第12週の評価時またはそれ以降に定義されたイベントが発生した場合、チサゲンレクレウセルを投与するためのクロスオーバーが許可されました。その他の評価項目には、奏効率と安全性がありました。

チサゲンレクレウセルの有効性

チサゲンレクレウセル群におけるイベントフリー生存の中央値は3.0ヶ月であり、標準治療群におけるイベントフリー生存の中央値も3.0ヶ月でした（チサゲンレクレウセル群におけるイベントまたは死亡のハザード比は1.07、95%信頼区間は0.82〜1.40、P = 0.61）。チサゲンレクレウセル群の46.3%の患者と標準治療群の42.5%の患者に奏効が認められました。チサゲンレクレウセル群では10人、標準治療群では13人が有害事象により死亡しました。

ラクダ博士の結論

本試験では、チサゲンレクレウセルは標準的な救済療法に優れていませんでした。各アプローチで最も恩恵を受けられる患者を評価するために、追加の研究が必要です。砂漠の旅でラクダが病気になってしまった場合、適切な治療法を選択することが重要です。チサゲンレクレウセルは、標準治療よりも効果的ではありませんでしたが、将来、新たな治療法の開発につながる可能性を秘めています。砂漠の旅では、ラクダの健康管理は非常に重要です。早期に適切な治療を行うことで、ラクダの健康を維持し、旅を続けることができるでしょう。