子供における、HIV-1感染症の一次または二次治療としてのドルテグラビル

著者: , AhimbisibweGrace M, AliShabinah, AmugePauline, ArcharyMoherndran, AtwineLorna, Barlow-MoshaLinda, BbuyeDickson, BehuhumaOsee, BernaysSarah, Bwakura-DangarembiziMutsa, ChalermpantmetagulSuwalai, CoelhoAlexandra, ColbersAngela, CompagnucciAlexandra, CottonMark F, CresseyTim R, FordDeborah, GiaquintoCarlo, GibbDiana M, GrosseleTiziana, KaudhaElizabeth, KekitiinwaAdeodata R, KityoCissy M, KleinNigel, KobbeRobin, LibertyAfaaf, LugemwaAbbas, MakumbiShafic, MujuruHilda A, MusiimeVictor, MusokePhilippa, MusoroGodfrey, NgampiyaskulChaiwat, PuthanakitThanyawee, RamsagarNastassja, RojoPablo, SarfatiTatiana, SaïdiYacine, ShakeshaftClare, TurkovaAnna, VariavaEbrahim, ViolariAvy, WelchSteven B, WhiteEllen, WynneBen

原題: Dolutegravir as First- or Second-Line Treatment for HIV-1 Infection in Children.

概要

ドルテグラビルベースの抗レトロウイルス療法（ART）は、HIV-1感染の初回または2次ARTを開始した小児および青年において、標準治療よりも優れていた。このオープンラベル、ランダム化、非劣性試験では、ドルテグラビルベースのARTは、類似の安全性プロファイルを維持しながら、ウイルス学的または臨床的治療失敗を経験した参加者の割合が低くなることがわかった。

論文詳細　

原文の要約 :

BACKGROUND: Children with human immunodeficiency virus type 1 (HIV-1) infection have limited options for effective antiretroviral treatment (ART). METHODS: We conducted an open-label, randomized, noninferiority trial comparing three-drug ART based on the HIV integrase inhibitor dolutegravir with st...掲載元で要旨全文を確認する

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HIV-1感染児におけるドルテグラビルを用いた第一線または第二線治療

HIV-1感染児に対する効果的な抗レトロウイルス療法（ART）の選択肢は限られています。本研究は、ドルテグラビルをベースとした3剤併用ARTを、標準治療（ドルテグラビル非ベースART）と比較した、オープンラベル、無作為化、非劣性試験です。主要評価項目は、96週までにウイルスの学的または臨床的な治療失敗の割合であり、Kaplan-Meier法で推定されました。安全性を評価しました。

ドルテグラビルベースARTは標準治療よりも優れている

本研究では、ドルテグラビルベースART群は、標準治療群と比較して、96週までに治療失敗の割合が有意に低かった（0.14 vs 0.22;差-0.08;95％信頼区間-0.14〜-0.03;P = 0.004）。第一線および第二線治療において、治療効果は類似していました（異質性P = 0.16）。ドルテグラビル群では35人、標準治療群では40人が少なくとも1つの重篤な有害事象を経験しました（P = 0.53）。また、ドルテグラビル群では73人、標準治療群では86人が少なくとも1つのグレード3以上の有害事象を経験しました（P = 0.24）。ドルテグラビル群では5人、標準治療群では17人が少なくとも1つのART変更を必要とする有害事象を経験しました（P = 0.01）。

HIV感染児の治療における新たな選択肢

本研究は、HIV-1感染児に対する第一線または第二線治療において、ドルテグラビルベースARTが標準治療よりも優れていることを示しています。これは、HIV感染児の治療における重要な進歩であり、より効果的かつ安全な治療法を提供する可能性があります。ただし、ドルテグラビルベースARTは、すべてのHIV感染児に適しているわけではありません。医師と相談し、自分の状況に合わせて最適な治療法を選択することが大切です。