【小児の胃腸炎および持続性嘔吐に対するオンダンセトロンは不要】

著者: WichersIris M

原題: [No place for ondansetron in young children with gastroenteritis and persistent vomiting].

概要

胃腸炎で持続的な嘔吐を伴う幼児において、単回投与のオンダンセトロンと経口補水療法（ORS）を比較しました。オンダンセトロンは最初の数時間で嘔吐をより頻繁に抑制しましたが、ORSの使用量や病院への紹介には影響を与えませんでした。本研究では、他の研究で報告されているオンダンセトロンの可能な副作用である下痢に関するデータが不足していました。オンダンセトロンの利点が潜在的なリスクを上回るかどうかを判断するためには、さらなる調査が必要です。

論文詳細　

原文の要約 :

At several out-of-hours services primary care, a single dose of ondansetron was compared with standard care (oral rehydration solution (ORS)) in young children with gastroenteritis and persistent vomiting. Although vomiting decreased more often in the ondansetron group compared to the control group ...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

嘔吐が止まらないお子様、オンダンセトロンは本当に必要？

お子様の嘔吐、本当に心配ですよね。特に、胃腸炎で嘔吐が続くと、脱水症状が心配になります。そこで、よく処方されるのが、オンダンセトロンという吐き気止めです。しかし、この研究結果によると、小さなお子さんに対してオンダンセトロンは効果がないだけでなく、下痢などの副作用のリスクもあることがわかりました。

研究では、胃腸炎で嘔吐が続く小さなお子さんを対象に、オンダンセトロンを投与したグループと、経口補水液のみを投与したグループに分け、症状の改善状況を比較しました。その結果、オンダンセトロンを投与しても、嘔吐が減る効果はわずかで、経口補水液の使用量や病院への受診率に差は見られませんでした。さらに、オンダンセトロンを投与したグループでは、下痢の報告が2～3倍多かったという報告もあります。

お子様の嘔吐、下痢の悪化に繋がる可能性も…？

オンダンセトロンは、嘔吐の症状を改善する効果は期待できません。むしろ、下痢などの副作用のリスクがあるため、小さなお子さんには慎重に使用する必要があるでしょう。お子様の嘔吐が続く場合は、まずは経口補水液で水分補給を行い、症状が改善しない場合は、医療機関を受診してください。

ラクダ博士の結論

小さなお子様の嘔吐には、経口補水液が有効です。オンダンセトロンは効果が期待できないだけでなく、下痢などの副作用のリスクもあります。砂漠の厳しい環境では、ラクダは水分補給を欠かしません。お子様も、こまめな水分補給を心がけ、健康な体を取り戻しましょう！

日付 :

登録日 2022-05-04
改訂日 2022-05-05

詳細情報 :

Pubmed ID

35499602

DOI(デジタルオブジェクト識別子)

35499602

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【小児の胃腸炎および持続性嘔吐に対するオンダンセトロンは不要】

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お子様の嘔吐、下痢の悪化に繋がる可能性も…？

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