全身性リウマチ疾患におけるCOVID-19の結果の違い：全国的なコホート研究

著者: BourniaVasiliki-Kalliopi, FragoulisGeorge E, KonstantonisGeorge, MathioudakisKonstantinos, MitrouPanagiota, ParaskevisDimitrios, SfikakisPetros P, TektonidouMaria G, TsetiIoulia, TsolakidisAnastasios, VourliGeorgia

原題: Different COVID-19 outcomes among systemic rheumatic diseases: a nation-wide cohort study.

概要

関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、全身性硬化症の患者は、一般集団と比較して、COVID-19関連の入院と死亡のリスクが高いです。これらの知見は、これらの脆弱な集団における予防接種と標的治療を優先する必要があることを強調しています。

論文詳細　

原文の要約 :

OBJECTIVES: To investigate coronavirus disease 2019 (COVID-19)-associated risk of hospitalization and death in RA, AS, PsA, SLE and SSc in comparison with the general population during the first year of the pandemic, and compare their overall mortality with 2019. METHODS: Interlinking nationwide el...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

全身性自己免疫疾患における異なるCOVID-19の転帰：全国規模の集団研究

目的：パンデミックの最初の1年間における、一般集団と比較して、RA、AS、PsA、SLE、およびSScにおけるCOVID-19関連の入院と死亡のリスクを調査し、2019年と比較して、それらの全体的な死亡率を比較すること。方法：全国の電子レジストリを相互に関連付けることで、2020年3月1日から2021年2月28日までの間に、治療を受けているすべての成人（RA、AS、PsA、SLE、およびSSc：n = 74,970、中央値年齢67.5、51.2、58.1、56.2、および62.2歳）におけるCOVID-19関連の感染、入院、死亡、および全死因死亡を記録しました。また、年齢、性別、居住地域を一致させた（1:5）一般集団からの無作為の比較者についても記録しました。2019年中の全死因死亡も記録しました。結果：一般集団と比較して、COVID-19関連の入院発生率（IR）は、RA [IR比（IRR）1.71（1.50-1.95）]、SLE [2.0（1.4-2.7）]、およびSSc [2.28（1.29-3.90）]で高かった一方、COVID-19関連の死亡率はRA [1.91（1.46-2.49）]で高かった。重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2感染者のみに焦点を当てると、年齢と性別を調整した後、COVID-19関連の死亡のオッズ比は、一般集団と比較して、RA [1.47（1.11-1.94）]とSSc [2.92（1.07-7.99）]で高かった。パンデミックの最初の1年における一般集団と比較した全死因死亡率は、RAでは2019年（0.59）と比較して増加した（IRR 0.71）、SScでは減少した（IRR 1.94 対 4.36）。結論：COVID-19は、一般集団よりも全身性自己免疫疾患患者の場合、より深刻な影響を与える可能性があります。COVID-19関連の死亡率は、特定の自己免疫疾患を持つ患者のサブグループで増加しており、優先的なワクチン接種と標的治療へのアクセスが必要であることを示しています。

全身性自己免疫疾患患者はCOVID-19のリスクが高い

本研究は、全身性自己免疫疾患患者はCOVID-19のリスクが高いことを示しています。COVID-19関連の入院発生率は、RA、SLE、およびSScで一般集団と比較して高かった一方、COVID-19関連の死亡率はRAで高かったです。また、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2感染者のみに焦点を当てると、年齢と性別を調整した後、COVID-19関連の死亡のオッズ比は、一般集団と比較して、RAとSScで高かったです。これらの結果は、全身性自己免疫疾患患者は、COVID-19のリスクが高いことを示唆しています。

全身性自己免疫疾患患者は、COVID-19の予防に注意する必要がある

全身性自己免疫疾患患者は、COVID-19の予防に注意する必要があることを示唆しています。手洗い、うがい、マスクの着用など、基本的な予防策を徹底し、感染リスクを減らすように努める必要があります。また、ワクチン接種は、COVID-19の重症化を防ぐために非常に重要です。全身性自己免疫疾患患者は、ワクチン接種を受けることが推奨されます。

ラクダ博士の結論

全身性自己免疫疾患患者は、COVID-19のリスクが高いことが明らかになりました。ラクダ博士も、全身性自己免疫疾患患者が、COVID-19から身を守るために、予防策を徹底し、ワクチン接種を受けることをお勧めします。砂漠で旅をする際は、常に水筒を持ち歩き、水分補給を心がけるように、全身性自己免疫疾患患者は、COVID-19から身を守るために、予防策を徹底し、ワクチン接種を受けるように心がけてください。