強迫性障害に対する認知行動療法における治療的アライアンス：系統的レビューとメタ分析

著者: AlessandriGuido, D'AriGiulia, DamatoTitti, GrossiGiuseppe, ManciniFrancesco, PompiliNicole, SalianiAngelo Maria, SocciValentina, StrappiniFrancesca

原題: The therapeutic alliance in cognitive-behavioral therapy for obsessive-compulsive disorder: A systematic review and meta-analysis.

概要

このシステマティックレビューとメタ分析は、強迫性障害（OCD）の患者の認知行動療法（CBT）における治療的アライアンスが治療転帰に与える影響を調べました。

論文詳細　

原文の要約 :

The therapeutic alliance has been recognized as one of the most researched key elements of treatment across different therapeutic approaches and diagnostic domains. Despite its importance, our current understanding of its clinical relevance in patients with obsessive-compulsive disorder (OCD) is sti...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

強迫性障害に対する認知行動療法における治療的アライアンス

治療的アライアンスは、様々な治療アプローチや診断領域において、最も研究されている治療の鍵となる要素の一つです。その重要性にもかかわらず、強迫性障害（OCD）患者の治療における臨床的関連性は、依然として議論の的となっています。本研究では、強迫性障害に対する認知行動療法（CBT）におけるアライアンスの治療効果について、系統的レビューとメタ分析を行いました。

治療的アライアンスは、強迫性障害に対するCBTの効果を高める

研究の結果、治療的アライアンスは、強迫性障害に対するCBTの治療効果を高めることが示されました。治療的アライアンスが強いほど、CBTの治療効果が高くなる傾向が見られました。

強迫性障害の治療における治療的アライアンスの重要性

強迫性障害の治療において、患者とセラピストの良好な関係は、治療の成功に不可欠です。患者は、セラピストを信頼し、治療に積極的に参加することで、より良い治療効果が期待できます。

ラクダ博士の結論

強迫性障害は、砂漠を旅するラクダにとって、道中に出くわす蜃気楼のようなものです。現実には存在しないものにとらわれ、不安や恐怖にさいなまれます。CBTは、強迫性障害の克服に役立つ治療法ですが、患者とセラピストの良好な関係は、治療の成功に不可欠です。まるで、ラクダが砂漠を旅する際に、信頼できる仲間を必要とするように、強迫性障害の患者さんは、セラピストとの信頼関係を築くことが重要です。