22種類のワクチン候補の評価によって明らかになった、レプトスピラ症に対する普遍的なワクチンの開発における課題

著者: BarbosaLiana N, BettinEverton B, BundeTiffany T, DellagostinOdir A, GrassmannAndré A, MaiaMara A C, McBrideAlan J A, McFaddenJohnjoe, PedraAna Carolina K, RosaGuilherme A, Seixas NetoAmilton C P, da RosaElias E B, de OliveiraNatasha R

原題: Challenges for the development of a universal vaccine against leptospirosis revealed by the evaluation of 22 vaccine candidates.

概要

本研究では、レプトスピラβバレル外膜タンパク質（βb-OMPs）由来のタンパク質断片を含む22種類のワクチン製剤のレプトスピラ症ハムスターモデルにおける免疫原性と防御効果を評価した。いくつかの製剤は有意な体液性免疫反応を誘導したが、2つの独立した実験で有意な防御を誘導したのは4つの構築物のみであり、ハムスターモデルはレプトスピラ症ワクチンの評価に適していない可能性を示唆している。

論文詳細　

原文の要約 :

Leptospirosis is a neglected disease of man and animals that affects nearly half a million people annually and causes considerable economic losses. Current human vaccines are inactivated whole-cell preparations (bacterins) of <i>Leptospira</i> spp. that provide strong homologous protection yet fail ...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

レプトスピラ症に対する普遍的なワクチンの開発課題

レプトスピラ症は、毎年約50万人が罹患し、経済的な損失も大きい、世界中で見られる病気です。現行のワクチンは、レプトスピラ菌の不活性化された全菌体を使用しており、同種防御効果は高いものの、交差防御効果は低いという課題があります。この研究では、レプトスピラ菌の表面タンパク質である外膜βバレルタンパク質（βb-OMPs）をターゲットとした、より効果的な普遍的なワクチンの開発を目指し、22種類のワクチン候補を評価しました。

レプトスピラ症に対する普遍的なワクチンの開発は困難

研究では、22種類のワクチン候補の評価が行われましたが、普遍的な防御効果が期待できるワクチンは開発されませんでした。このことから、レプトスピラ症に対する普遍的なワクチンの開発は、依然として困難であることが分かります。

レプトスピラ症の予防には、環境衛生と動物との接触に注意

レプトスピラ症は、感染した動物の尿に含まれるレプトスピラ菌が、水や土壌を汚染することで感染します。レプトスピラ症の予防には、環境衛生に気を配り、動物との接触を避けることが重要です。また、レプトスピラ症のワクチンを接種することで、感染リスクを軽減することができます。

ラクダ博士の結論

ラクダ博士も、砂漠の旅の途中で、レプトスピラ症に感染する危険にさらされています。砂漠では、水や土壌が汚染されている可能性があり、動物との接触も多いので、レプトスピラ症の予防には十分に注意が必要です。この研究では、レプトスピラ症に対する普遍的なワクチンの開発が困難であることが示唆されました。ラクダ博士も、この研究結果を参考に、砂漠を歩く旅の途中で、レプトスピラ症に感染しないよう、注意深く旅を続けたいと思います！