カンナビジオールはカンナビスの安全性を高めるか？CBD:THC比が異なる4種類のカンナビスの無作為化二重盲検クロスオーバー試験.

著者: ChesneyEdward, ChesterLucy, De MicheliAndrea, EnglundAmir, FreemanTom P, Fusar-PoliPaolo, HodsollJohn, McGuirePhilip, MurrayRobin M, OliverDominic, SoviSimina, StrangJohn, WilsonJack

原題: Does cannabidiol make cannabis safer? A randomised, double-blind, cross-over trial of cannabis with four different CBD:THC ratios.

概要

本研究は、CBDがTHCの有害な影響を軽減する効果を調査している。大麻政策がより寛容になるにつれて、大麻使用の可能性のあるリスクとベネフィットを理解することが重要である。本研究では、大麻におけるさまざまなCBD:THC比が、認知機能、精神病症状、およびその他の主観的な、快感的な、生理的な効果に及ぼす影響を調べた。その結果、CBDは、THCが認知機能、精神病症状、その他の指標に及ぼす悪影響を有意に調節しなかったことがわかった。これは、CBDが、医薬品やレクリエーション大麻製品に見られる一般的なCBD:THC比では、THCの急性的な悪影響から保護しないことを示唆している。

論文詳細　

原文の要約 :

As countries adopt more permissive cannabis policies, it is increasingly important to identify strategies that can reduce the harmful effects of cannabis use. This study aimed to determine if increasing the CBD content of cannabis can reduce its harmful effects. Forty-six healthy, infrequent cannabi...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

カンナビジオール（CBD）は、カンナビスを安全にするのか？ CBD:THC比が異なる4種類のカンナビスを用いた無作為化二重盲検クロスオーバー試験

多くの国でカンナビスに対する規制が緩和される中、カンナビスの使用による有害な影響を軽減する戦略を見つけることは、ますます重要になっています。本研究では、カンナビス中のCBD含量を増やすことで、その有害な影響を軽減できるかどうかを調べました。

CBDはカンナビスの有害な影響を軽減しない

本研究では、カンナビスを頻繁に摂取しない健康な被験者46人を対象に、CBD含量が異なるカンナビス製剤を無作為に投与する二重盲検クロスオーバー試験を実施しました。被験者には、THC 10mgとCBD 0mg（CBD:THC比0:1）、10mg（CBD:THC比1:1）、20mg（CBD:THC比2:1）、または30mg（CBD:THC比3:1）を含むカンナビスを気化器で吸入させました。主要評価項目は、ホプキンス単語学習課題における遅延単語想起の変化でした。副次的評価項目には、陽性および陰性症候群尺度（PANSS）陽性サブスケールによる精神病症状の重症度の変化、その他の認知機能、主観的な感覚、快感、薬理学的および生理学的効果が含まれていました。THCおよびCBDの血漿濃度を連続的に測定しました。

健康への影響と生活への応用

カンナビスの使用は、記憶障害、精神病症状、依存症などの有害な影響を及ぼす可能性があります。本研究の結果から、CBDはカンナビスのこれらの有害な影響を軽減しないことがわかりました。カンナビスを使用する際は、そのリスクを理解し、安全な使用を心がけることが大切です。

ラクダ博士の結論

カンナビスは、砂漠の蜃気楼のように、魅力的でありながらも危険な存在です。CBDは、この蜃気楼の幻影を消し去る魔法の杖のように思えるかもしれません。しかし、本研究の結果は、CBDはカンナビスの有害な影響を軽減できないことを示唆しています。カンナビスの使用は、砂漠の旅のように、慎重に計画し、リスクを理解した上で臨むべきです。