原発性開放隅角緑内障患者における、前部セグメント光干渉断層計を用いた局所プロスタグランジン療法の角膜層厚への影響

著者: CelikayOsman, EraslanNuman

原題: Effects of topical prostaglandin therapy on corneal layers thickness in primary open-angle glaucoma patients using anterior segment optical coherence tomography.

概要

この研究では、原発性開放隅角緑内障患者の角膜層の厚さに対する、ラタノプロスト、ビマトプロスト、トラボプロスト点眼薬の影響を評価した。その結果、3つの薬剤すべてが、ラタノプロスト群の中心角膜実質の厚さとトラボプロスト群の中心角膜上皮の厚さを除いて、すべての角膜層で統計的に有意な薄化を引き起こした。しかし、3つの群間で、角膜層の厚さの平均減少に有意差は見られなかった。

論文詳細　

原文の要約 :

PURPOSE: To evaluate the effects of latanoprost, bimatoprost, and travoprost eye drops and their preservatives on each corneal layer thickness in patients with primary open-angle glaucoma (POAG). METHODS: We retrospectively analyzed 79 eyes of 79 patients with POAG who were receiving prostaglandin ...掲載元で要旨全文を確認する

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角膜層の厚さに対する局所プロスタグランジン療法の影響：前眼部光干渉断層計を使用した原発性開放隅角緑内障患者

この研究は、原発性開放隅角緑内障（POAG）患者の各角膜層の厚さに対するラタノプロスト、ビマトプロスト、トラボプロスト点眼薬とその防腐剤の影響を評価することを目的としています。[この論文は、前眼部光干渉断層計を用いて、原発性開放隅角緑内障患者における局所プロスタグランジン療法が角膜層の厚さに及ぼす影響を調べた結果を報告しています。] 平均43.14±19.12ヶ月の追跡期間中、ラタノプロスト、ビマトプロスト、トラボプロストによる単剤療法を受けているPOAG患者79人、79眼を対象に、後向き的に分析を行いました。

角膜層の厚さへの影響：プロスタグランジン療法の副作用

各訪問時、午前9時から12時の間に、ベースライン時と治療開始後の6ヶ月ごとに、前眼部光干渉断層計（AS-OCT）を使用して、中心角膜上皮厚（CET）、中心角膜実質厚（CST）、中心角膜全体厚（CCT）を測定しました。さらに、各訪問時、AS-OCT測定後にゴールドマン圧平眼圧計（GAT）で眼圧（IOP）を測定しました。[この論文は、プロスタグランジン療法が角膜層の厚さに影響を与えることを示唆しています。] ラタノプロスト群、ビマトプロスト群、トラボプロスト群におけるCCTの減少は、それぞれ6.53±3.17、18.59±8.42、10.1±1.13 µmでした。