上部内視鏡検査前のシメチコン投与の最適なタイミング：多施設、単盲検、無作為化比較試験

著者: Al-TomaA, Alvarez HerreroL, BeaufortI N, BogteA, BosmanJ H, VerbeekR E, WeustenB L A M

原題: Optimal timing of simethicone administration prior to upper endoscopy: A multicenter, single-blind, randomized controlled trial.

概要

このランダム化研究では、上部内視鏡検査前に単回投与または分割投与レジメンとして早期シメチコンを投与すると、特に胃において粘膜の可視性が向上することがわかった。

論文詳細　

原文の要約 :

<b>Background and study aims</b> Simethicone is useful as premedication for upper endoscopy because of its antifoaming effects. We aimed to evaluate the effect of timing of simethicone administration on mucosal visibility. <b>Patients and methods</b> In this multicenter, randomized, endoscopist-bli...掲載元で要旨全文を確認する

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内視鏡検査前のシメチコン：最適な服用タイミングとは？

内視鏡検査を受ける際には、事前にシメチコンを服用することで、胃の中の泡を減らし、検査の精度を高めることができます。しかし、シメチコンをいつ服用するのが最適なのか、明確な答えはこれまでありませんでした。本研究では、内視鏡検査前にシメチコンを服用するタイミングが、粘膜の視認性に与える影響を調べました。

シメチコンの服用タイミング：分割投与が効果的？

研究の結果、内視鏡検査の20～30分前にシメチコンを服用した場合、0～10分前に服用した場合よりも、粘膜の視認性が向上することが明らかになりました。また、シメチコンを2回に分けて服用した場合、1回のみ服用した場合よりも、粘膜の視認性がさらに向上することが分かりました。これは、シメチコンが胃の中に十分に作用する時間を確保することで、より効果的に泡を減らすことができるためと考えられます。