誘発されためまいの軽減。経皮的スコポラミンと経口メクリジンの治療

著者: SchmittL G, ShawJ E

原題: Alleviation of induced vertigo. Therapy with transdermal scopolamine and oral meclizine.

概要

経皮的スコポラミンは、外耳道のカロリー灌流後に発生するめまい症状を軽減する上で、経口メクリジンとプラセボよりも効果的であることがわかった。経皮的スコポラミンの利点は、7日間の治療期間にわたって持続した。経口メクリジンは、経皮的スコポラミンよりも眠気が強いことが関連していた。

論文詳細　

原文の要約 :

Twelve healthy subjects received seven-day treatments on a randomized, double-blind, crossover basis, of a transdermal scopolamine system, oral meclizine, and placebo, separated by one-week intervals. Just prior to each treatment, and on days 1 and 7 of each treatment, subjects received two warm (44...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

めまいを鎮める魔法の薬？

めまいって本当に困りますよね。まるで砂漠を歩くラクダが、突然砂嵐に巻き込まれたような気分でしょう？そんなめまいの原因の一つに、内耳の異常が挙げられます。今回の研究は、内耳の異常によるめまいに対して、2種類の薬の効果を比較したものです。研究手法は、12人の健康な参加者を対象に、スコポラミンパッチ、メクリジン錠、プラセボ（偽薬）をそれぞれ1週間ずつ服用してもらい、めまいの症状を評価するというものです。結果は、スコポラミンパッチはメクリジン錠やプラセボよりも、めまいを軽減する効果が高いことが分かりました。特に、治療開始1日目にはスコポラミンパッチが効果を発揮し、7日目にはスコポラミンパッチとメクリジン錠の両方がプラセボよりも効果的であるという結果が出ています。ただし、メクリジン錠はプラセボと比較して、1日目にめまいの軽減効果は見られませんでした。さらに、メクリジン錠はスコポラミンパッチに比べて眠気が強いという副作用も報告されています。

めまい対策は薬だけじゃない？

この研究結果から、スコポラミンパッチはメクリジン錠よりも、めまいを軽減する効果が高いことが示唆されました。ただし、メクリジン錠は眠気が強いという副作用があるため、注意が必要です。めまい対策は薬だけに頼らず、生活習慣を見直すことも大切です。例えば、十分な睡眠をとったり、食事に気を配ったり、適度な運動をするなど、健康的な生活を送ることで、めまいを予防できるかもしれません。

ラクダ博士の結論

この研究は、内耳の異常によるめまいの治療薬として、スコポラミンパッチが有効である可能性を示唆しています。しかし、メクリジン錠は眠気などの副作用があるため、医師と相談しながら適切な治療法を選ぶことが重要です。また、めまいは様々な原因で起こる可能性があるため、専門医に相談し、適切な診断と治療を受けることが大切です。