急性心筋梗塞における併用静脈内および経口メキシレチンの抗不整脈効果。二重盲検プラセボ対照試験

著者: HalinenM O, HelinM J, PentikäinenP J, RehnbergS

原題: Antiarrhythmic efficacy of combined intravenous and oral mexiletine in acute myocardial infarction. A double blind placebo-controlled study.

概要

メキシレチンは、プラセボと比較して、急性心筋梗塞（AMI）患者の心室期外収縮（VPBs）、加速性心室性不整脈（AIVR）、心室頻脈、Ron T拍動の数を有意に減少させました。しかし、一次性心室細動の頻度が低い冠動脈集中治療室では、メキシレチン治療による臨床的利益は示されませんでした。

論文詳細　

原文の要約 :

The antiarrhythmic efficacy of mexiletine in acute myocardial infarction (AMI) was studied in 99 patients randomized to mexiletine or placebo treatment. The loading dose was 250 mg i.v. and 400 mg orally followed by 200 mg orally 2 h later, and thereafter 200 mg t.i.d. up to 42 h. Arrhythmias occurr...掲載元で要旨全文を確認する

ラクダ博士の論文要約ブログ

急性心筋梗塞におけるメキシレチン静脈内投与と経口投与の併用による抗不整脈効果

心臓は、まるで砂漠の心臓のように、生命を維持するために絶えず鼓動を続けています。心臓の不整脈は、心臓の鼓動が不規則になる病気で、命に関わることもあります。この研究は、メキシレチンという薬剤が、急性心筋梗塞患者における不整脈の抑制に効果があるかどうかを調べました。研究者たちは、急性心筋梗塞患者99人を対象に、メキシレチン群とプラセボ群に無作為に分け、48時間連続して心電図を記録しました。その結果、メキシレチン群では、プラセボ群に比べて、加速性心室性頻脈、心室性期外収縮、心室頻拍、Ron T波などの不整脈の発生頻度が有意に低かったことがわかりました。このことから、メキシレチンは、急性心筋梗塞患者における不整脈の抑制に効果がある可能性が示唆されました。しかし、この研究は、メキシレチンが臨床的に有益かどうかを明確に示すものではありません。さらなる研究が必要となります。

メキシレチンは急性心筋梗塞患者の不整脈を抑制する効果がある可能性を示唆

この研究では、メキシレチンが、急性心筋梗塞患者における不整脈の抑制に効果がある可能性が示唆されました。メキシレチンは、心臓の不整脈を抑制する薬剤として、臨床現場で広く使用されています。この研究は、メキシレチンが、急性心筋梗塞患者における不整脈の抑制にも有効である可能性を示唆しており、今後の研究で、より詳細なメカニズムが明らかになることが期待されます。

急性心筋梗塞の治療には、医師の指導のもと適切な治療を受けることが大切！

急性心筋梗塞は、命に関わる病気です。治療には、医師の指導のもと、適切な薬物療法や生活習慣の改善が必要です。この研究は、メキシレチンが、急性心筋梗塞患者における不整脈の抑制に効果がある可能性を示唆していますが、あくまで参考として捉え、自分の状況に合わせて医師と相談することが大切です。

ラクダ博士の結論

心臓の不整脈は、心臓の鼓動が不規則になる病気で、命に関わることもあります。この研究は、メキシレチンという薬剤が、急性心筋梗塞患者における不整脈の抑制に効果がある可能性を示唆しました。しかし、この研究は、メキシレチンが臨床的に有益かどうかを明確に示すものではありません。さらなる研究が必要となります。急性心筋梗塞の治療には、医師の指導のもと適切な治療を受けることが大切です。